人類の発展の歴史は、持続可能な開発とは全く正反対。この先我々はどうなるのでしょうか?
人類は、「持続可能な開発」とまるで正反対の存在
持続可能な開発の実現は、産業革命以降の課題かと思っていたらそもそも人類の根源的な問題かもしれません。
公害やプラゴミ、環境破壊、化石燃料や資源の枯渇といった問題が目立つため何となく産業革命以後の課題で、それ以前は自然と調和していた生きていたという印象がありました。江戸時代は循環社会を実現したエコな社会だったという話もよく聞きます。
しかし、『サピエンス』を読むとそうではなく、人類の存在そのものが「持続可能な開発」とまるで正反対の存在のようです。
全世界への進出と同時に、多くの種が絶滅
2015年に買ってからずっと積読だった『サピエンス』をこの冬休みにやっと読みました。購入から既に約10年が経っています。ベストセラーのため意識しなくてもネット等で本に関する話題を読むことになり、何となく読む気が無くなってしまいました。
『サピエンス』は、アフリカで誕生したホモ・サピエンスがアフリカを出て全世界に広がっていき、意識革命や農業革命、産業革命など多くの革命を経て現在に至る歴史を描いた本です。読んでみて、持続可能な開発は本当に人類にとって長年の大きな課題というのが感想です。
はるか昔に人類がアフリカから世界に広がっていった時、既に全ての進出先で大規模な種の絶滅が起きているからです。それだけでなく、ネアンデルタールなどサピエンスと異なる人種は全て滅んでいます。DNAの調査から交配はあったそうですが平和的に共存という印象は薄く、スペイン人が南米に進出して原住民を滅ぼしたのと同じパターンだと思っています。
人類って、その誕生初期から問題を抱えた存在でした。これくらい大きな課題を、チョットブームになったからといって解決できるわけが有りません。ただ、なかなか解が見つからないからやるだけムダで諦めという気分になるのも理解はできます。
著者は、この先の革命の可能性を3つ挙げています。1つは、バイオテクノロジーで超人になる。もう1つは、人間と機械のサイボーグ、最後がAIを含む人工生命です。
いづれかの革命が起きれば持続可能な開発が実現するのでしょうか?しかし、そんな革命を待たないと、今の人たちでは解決できない問題なのでしょうか?疑問ばかりが湧き出てきます。
課題は山積みだが、人類が積み重ねてきた知を信じたい
今日は、『サピエンス』の読書感想から持続可能な開発について考えてみました。
爆発的に増えた人口、それに伴って環境破壊や資源の枯渇、多くの種の滅亡などこの先人類はどうなっていくのでしょうか。
根拠はゼロにせよ、人類が積み重ねてきた知が、きっと持続可能な開発を実現すると楽観的に信じたいですね。
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