今回、大きな変化と言われる「デジタルシフト」、今度こそ日本企業は変わるのでしょうか・
日本企業は、「十年一日の如し」どころか、昭和の終わりから本質は変わらない
感染第一波がひと段落したこの時期、「なぜ日本は感染や死亡の率が低かったのか、ファクターXを探せ」という流れになっています。
「なぜ日本だけ?」というのはそこここにあります。日本企業の業務内容や、日本人の会社に対する考え方もその1つです。「十年一日の如し」どころか、昭和の終わりから本質はほとんど変わっていません。
「日本企業は変わらなければいけない」と言われたものは、これまでも数多く出てきました。現在声が大きいのは「デジタル」です。はたして、今回はどうなるのでしょうか。
企業のデジタル化の目標と、進捗が図れる数値指標
今回のコロナウィルス騒ぎで、「FAXで報告して手集計」とか「オンラインで受け付けた申し込みを印刷してチェック、押印して承認」など、思わぬ昭和が発見されました。
普段は最新トレンドの横文字が飛び交っていても、中途半端な日本のデジタル化の現状が露呈してしまいました。一般的に現業の方の手先が器用で状況に応じて柔軟に対応できるので、デジタルを大前提に業務を組み立てていないからでしょう。
CIOに「6 business concepts IT leaders should master」というタイトルでITに関係の深いビジネスコンセプトのトレンドが載っています。
記事で紹介されているのは以下の6つです。
- Digital business KPIs(デジタルビジネスKPI)
- Customer journey map(カスタマー・ジャーニーマップ)
- Lean startup(リーン・スタートアップ)
- Reverse income statement(リバースインカム・ステートメント)
- Real options(リアルオプション)
- Data balance sheet(データ・バランスシート)
1つくらい日本語になっているものがないか検索してみても、全く有りませんでした。
最初の1つ、Digital business KPIの説明です。
デジタル技術を拠り所にした新しいビジネスモデルを企業が作るにあたり、IT組織は2種類のデジタルビジネスKPIを追いかける必要があります。
1つは、セールス拡大やマーケティング業務、サプライチェーン、製品やサービス、顧客へのサービスの既存ビジネスのデジタル化の進捗をアセスメントするものです。もう1つは、新しいデジタルビジネスモデルを追求する事で生まれる新規の純利益の進捗と機会、それらは非デジタルのビジネスとは明確に区別されるものです。
記事の抄訳です
概念だけだと、日本企業の場合は掛け声で終わる場合が非常に多いので、デジタルシフトの数値指標があるのは良い事です。残念ながら、記事は概略の紹介で、言っている事は理解できても、あまり具体的にイメージできませんでした。さすがにこういう記事は、少し実例が欲しいところです。
約30年言われ続けたデジタルシフトが、ようやく実現か?
今回は、ITのリーダーが知っておくべき、最新のビジネスコンセプトを紹介しました。
今回の緊急事態宣言の経験から、「人手が基本で、いかにITでサポートするか」という日本の原則が大きくデジタルへシフトする可能性はあります。
昭和の終わり、平成の初め頃から2000年くらいのIT革命を経て、言われ続けてきたことが、ようやく現実となるのかもしれません。
これもおススメ!
関連記事:なってから困っても手遅れ!不況に備えて企業がやるべき事
関連記事:SNSはもう飽きた!アンチSNSのトレンドはキャンプファイヤー⁉
関連記事:インフルエンサーはどうなるの⁈2020年、ソーシャルメディアのトレンド予想
【ABOUT ME】
ツィーターでフォローをお願いします!
電子書籍をご購入ください!
ビズフォリオ流ライフデザイン・ガイドブック:7つのステップで、自分らしく生きる方法
三木章義 (著)
ライフデザインの手法を学び、7つのステップにそって自分の手を動かして自分の人生をデザインし、目標の人生を手に入れます。
脱・専業サラリーマン: 消えゆく日本型サラリーマンに今こそ決別!シリコンバレーの先端思想と昔ながらのナリワイの知恵を結ぶワークスタイル変革
三木章義 (著)
これから複業サラリーマンを目指そうとする方、興味がある方に向けて、起業の体験本を書きました。平凡なサラリーマンがふと起業したくなり、仲間を集って会社を作るまでの物語です。
コメントをお書きください
ウッドストック (木曜日, 04 2月 2021)
末端の広告制作を長年やってきました。20年以上前完全デジタル化になると喜んでいたら校正のための紙の使用量は倍増。スマホになっても手帳の代わりには完全にはならない。日本はFAXをまだ使っていると皮肉られるが、今なくなったら仕事の質は絶対落ちる。医療現場での患者の記録・伝達も手書きでないと間に合わないと聞く。お医者さんは患者の顔も見ずパソコンでカルテの記録。きっとAIの進化とタブレットの軽量化・性能向上が解決のカギ? いずれにしても『スピード』を求められる『末端』現場での生の記録にデジタルはまだ追いついていない。今後OCRの精度が増して本人も読めない下手な手書きも認識してくれるのだろうか?
『夢』は手に書いた手書きでメモができること。音声入力は人前では結局使えないので。
FAx廃止論者は、昔の漢字廃止論者にちょっとだけ似てる。
どうお思いになられますか?
三木 (木曜日, 04 2月 2021 18:47)
ウッドストックさん
コメントありがとうございます。
デジタルはツールです。まだまだ技術的に発展途中です。そして今の仕事は全て、アナログのツールが最大限便利になるように色々と工夫して最適化されたものです。それを単純にデジタルに置き換えても目的は達成されません。例えば、コンビニで住民票が受け取れるサービスがありますが、そもそもわざわざ紙に打ち出す意味が理解できません。
ウッドストック (木曜日, 04 2月 2021 21:37)
まさか返信があるとは思ってみず失礼な書き方をしました。ニールヤングを検索してここに辿り着き、たまたま書き込みをしました。ニールヤングの無駄?に長いソロは大好きです。また音楽関係など読ませていただきます。