イノベーションの掛け声に反比例して、なかなかイノベーションは生まれてきません。なぜでしょうか?
最近のイノベーションは?と言われても、思いつかない
イノベーション、イノベーションと騒がれ、もう食傷気味の人も多いと思います。
しかし、これだけ単語が溢れているのにもかかわらず、「ここ最近、日本で起こったイノベーションは何ですか?」と訊かれたら、何と答えますか。
正直、すぐには浮かんでこないですよね。確かにあるけど誰も見た事が無い、イノベーションはもはやイリオモテヤマネコのような存在です。
今回は、基本に立ち戻って、イノベーションを起こす方法を紹介します。
イノベーションに、ドラえもんの道具は不要
もうかれこれ10年くらい、イノベーションを考える企業向けのワークショップをやっています。最近では、SDGs事業がテーマに加わりました。
こういったワークショップで強く感じるのは、日本人の(もしかしたら他国でも同じなのかもしれません)ドラえもん思想です。
何か道具を発明してマーケットを変える、SDGsであれば社会課題を解決する、という考えが強く、ワークショップで出たアイデアを見るたびに、心の中では「ああ、またドラえもんプロジェクトがいっぱい出たなあ」と思ってしまいます。
イノベーションはインベンションではありません。Entrepreneurに、イノベーションを起こす方法の簡単な説明が記事「How to Use Innovation to Fuel Your Small Business」となっているので、項目をピックアップして紹介します。
車輪を再発明する必要はない
既存のサービスや製品の改善のように、イノベーションはシンプルにしましょう、新しい市場戦略や良い取引条件を提示する業者を見つけるよう挑戦してみましょう
提案を引き出す
あなたのビジネスを改善する方法が有れば提案してもらうように、従業員や顧客、もしくは業者にさえ頼みましょう
投資をする
ビジネスを改善する可能性が有る技術や装置を購入しましょう。また、新しい製品やサービスを開発するよう投資もしましょう
過小評価されているトレンドを利用する
発生する可能性のあるところにリソースを投入しないでください。 現在起こっているトレンドのなかで競合他社が見落としているトレンドに焦点を当てます。
記事の抄訳です
「車輪を再発明」というのは何?と思った方もいると思いますので、簡単にWikipediaの解説を載せておきます。
一般的には、古くからタダで皆に使われている技術や技法があるのなら、それをそっくりそのまま模倣して使えば、ほとんど時間もかからず労力もほとんど使わずに済む。それなのに、わざわざまた自分でゼロからアイディアを練る段階から始めていては、時間・労力・コストなどの無駄なので、「車輪の再発明」は基本的には、時間の無駄、愚かなこと、ばかばかしいこと、というニュアンスで用いられている。
Wikipediaより引用
新技術も方法の1つになってはいても、あくまで複数の中の1つであり、現実的な投資です。もう少し視野を拡げてイノベーションを考えていきたいものです。
発明より、エコシステムの構築がキー
今日は、イノベーションを起こす方法を紹介しました。
コロナの例でも顕著なように、人間は、目に見えないものに対しては、なかなかアクションがとれません。目に見える分かり易い発明品無しで、いかにエコシステムを作れるかが、イノベーションのキーです。
是非イノベーションを起こして、共によりよい社会を目指していきましょう!
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