なかなか進まない日本企業のDX。その理由は米国でもほぼ同じでした。
DXが失敗する理由は、米国も日本とほぼ同じ
DX、DXと猫も杓子も騒ぎだしてから随分経ちます。
これだけの企業が取り掛かっていれば、もういい加減成功事例が沢山出てきても良い頃です。しかし、「進まない」という状況だけが聞こえてきます。
DXが失敗する理由は何でしょうか?CIO.comの記事『8 reasons why digital transformations fail』を読む限りでは、米国も日本とほぼ同じような感じです。
DXが失敗する8つの原因
毎度おなじみの「欧米では」から始まったDX導入は、こんな記事が出るくらいですから米国でも失敗事例が多いのかもしれません。
まず最初の理由は「Transforming on the fly(急いで変えた)」です。
根本的なテクノロジーの問題や仕事の進め方には触れず、「危機を感じたから対応する」という姿勢をとっていたのだ。
記事の抄訳です
まさにコロナ対応時に、押印やFAX、手書きが強調され「日本は遅れている、テレワークが出来ない!」と騒いていた状況ですね。
次が「Not having a clear vision(明確なゴールが無い)」。「デジタルで変えるんだ」と掛け声だけは立派なものの、何をどう変えるかが全く不透明という状況です。
次が「Forgetting to take the customer along on the journey(顧客の体験を置き去り」。これは、AIとかの最新技術を使う事に集中し過ぎて、お客さんへ届ける価値を忘れている状況です。気付いたら「それって一体どう使うの?」「何が便利になるの?」という残念な状況です。
残りは、以下の5つです。興味がある方はリンク先をご覧ください。
- The culture shock challenge(社風など文化的変更に挑戦)
- Lack of long-term commitment(長期のコミットメントの欠如)
- Not thinking tactically about tools(ツールについて戦略的に考えていない)
- Lack of leadership support(リーダーシップのサポートの欠如)
- Business units don’t understand their role(現業部門が役割を理解していない)
方法が間違っているならやり方を変えて再チャレンジすれば済むことです。いつかは成功するかもしれません。しかし、何を目指すか不明のまま、「DXをやるぞ~」の掛け声でDXを始めた会社は悲惨です。とにかく行かなきゃと家を飛び出して少し走り出したら、「で、どこに行くんだっけ?」というような状況であり、恐らく何も残らないでしょう。
ひたすらHowだけに取り組んでも、失敗するだけ
今日は、DXが失敗する理由(米国編)を紹介しました。
うまくいかないのは自社だけじゃない、米国も同じだ、と安心しました?
これだけ失敗理由が典型的で明確なら対応のしようもあるのに、それでも失敗する根本原因は1つです。ビジネスモデルを変えるPrinciple(法則)を理解せずにひたすらHowだけに取り組んでいるから、の一言に尽きます。
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