日本のサラリーマンの課題は生産性向上。生産性を向上には3つの考え方があるのを知っていますか?
人も組織も年をとると硬くなる
年をとると体が硬くなるのが自分でも分かります。体が硬いのはケガのもとでかなり危険です。
組織も同様に、古くなると硬くなってしまいます。これまでのやり方を変えることが出来ず、生産性が低いままの状態になっています。
膠着状態の組織でも、生産性を向上するために、思い切ってこれまでのやり方を変えることは、一体可能なのでしょうか?
生産性を向上する3つの考え方
現在の日本では、多くの人が 学校を卒業したらサラリーマンになります。そのサラリーマンは生産性向上がずっと課題です。
日本のサラリーマンと米国のホワイトカラーが実際同じなのか良く分かりません。しかし、1991年、AOM掲載の論文『Information Technology and White-Collar Productivity』では既にその課題を研究発表しています。
おおよそ30年前から、ただ情報システムを導入するだけでは生産性は向上しないとはっきり言っています。なのに、IT業界が次々と作り出す新しいバズワード(考え方およびそれに伴う製品・サービス)に踊らされ、我々は愚かな期待と失望を繰り返してきたことがわかります。
みなさんの中にも、職場の生産性向上に取り組んでいる方は多いと思います。今回、論文を引用して生産性向上の基本的な3種類の定義を紹介します。
- 効率化(efficiency) ルーチンワークを早く低コストで実施
- 効果を高める(enhance effectiveness) 現在のプロセスかサービスの品質を上げる
- 刷新(transformation) 全く別のやり方で実現 (例:自動化でその作業自体を廃止)
生産性向上を図る時、特に情報システムを導入する時は、投資対効果の踏まえてどの手法を用いてどこをゴールにするかよく検討してください。
「変えれないから生産性が向上出来ない」が結論だと身も蓋も無い
今日は、生産性向上の基本的な考え方を紹介しました。
業革でよく使われる「業務の抜本的な見直し」 は当然Transformationが目的なのに、現状の組織やプロセスを現場の反発やしがらみから変えられないケースが結構あります。
変えれないから生産性が向上出来ない、という身も蓋もない結論になってしまいますね。
参考文献
TIM R.V. DAVIS,1991,"Information Technology and White-Collar Productivity"
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