キュレーターという職業を知っていますか?
キャリアに不安を抱えて生きている日本人
20世紀やその前の時代と比較すると、世界は確実に良くなってるそうです。確かに色々と問題はあるものの、人権も確保されていなかった時代、多くの人が借金で奴隷となった時代、感染症で沢山の人が死んだ時代、それらと比較すると納得できます。
しかしながら、今の時代に「この先バラ色だ」と吞気に考えている人はそうそう少ないでしょう。特にキャリアに関しては、どうしようもない不安感を抱えながらそれを心の奥に押し殺して働いているのが、多くの日本人の姿でしょう。
人生100年時代のキャリアをどうすればいいか、今日は「企画力」について考えていきます。
「企画力」に重要なのがキュレーション
これまでは、「学生から社会人」といっても実質は会社人でした。就職したら、会社から仕事を与えられ、そつなくこなす能力が求められます。特に自分のスキルが何か?等意識する必要もなく、ただただ関心事は会社の中のポジションだけです。
キャリアと言えば、一生同じ会社に勤める人は減ったものの、転職といっても本当に職を変える人は少なく、A社からB社へと変わるケースが殆どでした。
企業も、色々なテクノロジーが現れて表面上は少し変化しても、基本のビジネスモデルはほとんど変わりません。
平成の失われた30年間、縮小しながらもそれなりに確実な内需があり、非正規を増やして人件費の削減のみでゆるく変化に対応してきたからです。口では「イノベーション」や「変化」を口にしても、あまり危機感が感じられず、サラリーマン社長が自身の任期中に「やってる感」を出す口実でした。
いよいよ行き詰ってきた時、どうすればよいのでしょうか。それが、本当の社会人に必要な3つが挙げられます。
- ポータブルスキル
- 経営感覚
- 企画力
ポータブルスキルは、持ってて当然の必須スキルです。持っていない人と比較すれば圧倒的に有利ですが、十分とは言えません。
必要十分にするのに重要なのが「企画力」です。これにはキュレーターがヒントになると思い、これからエイドリアン・ジョージの『The Curator's Handbook』を中心にその内容を紹介していきます。
キュレーター(英語: curator)とは、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す(※curate―展覧会を組織すること)。
Wikipediaより引用
IT業界のSI(システム・インテグレーション)と何が違うかというと、システム・インテグレーションは同じカテゴリーの製品の組み合わせです。キュレーションはテーマを決め、テーマに関連する様々なカテゴリー(ジャンル)から集めてきます。
特にキュレーターに求められるのが、以下の3つです。
- 情報収集力(関心の高いテーマやその関連情報を日ごろからアンテナを張っておく)
- 交渉力(コミュニケーションを使ってキュレーションする)
- 表現力(テーマの重要性を理解させる力)
「企画力」が身に付けば、どんな状況でも確実に生きていけるようになるでしょう。
『専業サラリーマンだったけど、今はポートフォリオ・ワーカー』
今日は、これからキュレーター、キュレーションの紹介をしていく1回目として、キュレーターに着目した理由としてキャリアにおける「企画力」の重要性を説明しました。
人から指示されて働き続け気が付けば定年、目の前に「やるべきこと」が沢山ぶら下がっていて指示する方も困らない、という時代は、実はとても幸せな時代だったのでしょうか。
しかし、John Lennonの歌のようにDream is overです。自分のキャリアを真剣に考えましょう。
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