キュレーターは、ただ単に作品を集めてきて展示するわけではありません。
コロナの影響で、キュレーターが考えている事は?
緊急事態宣言そのものは再延長になった一方で、展示会などの規制が一部緩和されました。
コロナの影響で、活動のメインである展示会をなかなか開けない状況が続いている中で、キュレーターがどんなことを考えているのかとても興味があります。
既存のアイディアの繰り返しを避けるため、新しいアイディアが鍵
キュレーターの定義はどんどん広がりつつあります。一般的に知られているキュレーターの仕事は、展覧会の企画や資料の調査研究です。
その手順はざっくり言うと、アイディア、計画、準備、実行、終了後、です。
これだけ読むと、一般的なプロジェクト型のタスクと変わりがありません。その大きな手順(プロセス)に独自性はあまり認められません。
もう少し、各手順の詳細を見ていく必要があるようです。
展示会が成功する鍵は3つ挙げられます。
- 綿密な調査
- プロジェクトの潜在的な顧客の認識
- そして何よりもアイディア
アイディアが強調されているように、展示会では何らかの新しさを示せなければいけません。そのために、広くアンテナを張っておく必要がありそうです。
キュレーターは、既存のアイディアの繰り返しに陥らないために、最新のグローバルな動向、ハイカルチャーと大衆文化、さらにはサブカルチャーの影響といった現状の把握に努めなければならない
エイドリアン・ジョージ『The Curator's Handbook』から引用
キュレーターが注目を浴びている要因の1つにアイディアがあるかもしれません。キュレーターとアイディアの関係について、次回以降見ていきたいと思います。
展覧会の成否は、アイディアの善し悪しに大きく依存
今日は、キュレーターが注目を浴びている理由を考えてみました。
まずはその仕事の手順を追っていくことにし、その最初がアイディアです。
展覧会の成否は、アイディアの善し悪しに大きく依存します。次回は、キュレーターがアイディアを得るためにどのようなことをしているのか、見ていきたいと思います。
キュレーターの企画力に興味があるなら、これもおススメ!
関連記事:アイデアを得るには?キュレータが実践している事 - キュレーターに学ぶ企画力(4)
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