プロバイオティックスによる腸活の効果は、消化器系だけでは有りません。
プロバイオティックスが、身体に与える効果
小泉先生の『発酵食品礼讃』を読むと、昔からドイツでは便秘の時はザワークラウトを食べるという風習があったそうです。
ドイツでは便秘の人がこの漬け物を生で食べると効果がる、という謂れがあることで、これはザウアークラウトに生息していた乳酸菌の整腸作用によるためなのだろうかと、興味を引かれるところである。
小泉武夫『発酵食品礼讃』より引用
このように、発酵食品による消化器系の改善は、古今東西よく知られていました。しかし、それ以外にも驚くべき効果が最近では見つかっています。
今回は、プロバイオティックス(発酵食品等に含まれる微生物)の体に与える良い効果を紹介します。
免疫系の改善やダイエットまで、もの凄い効果
プロバイオティクスによる腸活は、便秘や下痢などの消化器系の改善だけでなく、様々な効果が有ります。しかも、研究が進むにつれ、次から次にどんどん出てきます。
Mind Body Greenの記事「5 Probiotic Benefits That Have Nothing To Do With Digestion」にその辺の効果が載っていましたので、紹介します。
免疫系システムの改善
プロバイオティクスが、有害で病気の原因となる細菌の成長を抑制し、風邪などのウイルス感染の予防に関して免疫系を強化する可能性があることを示す証拠があります。
ダイエット(体重減少)プロバイオティクスは消化管を通過する食物から吸収するカロリー数を減らすことで、おなかの脂肪を取り除くのにも役立つことが示唆されています。
心臓の健康に良いプロバイオティクスが血圧を適度に下げることやHDL(善玉)コレステロールを増加させ、LDL(悪玉)コレステロールを減少させることを示唆しています。
肌にも良いいくつかのプロバイオティクスの種類は、ニキビ、酒さ、および肌に合わなくて炎症性が原因の湿疹などの特定の皮膚状態の改善に役立つ可能性があることを示唆しています。
メンタルヘルスの改善不安や他のメンタルヘルスの状態、意気消沈などと闘う事を、腸の健康がコルチゾール(体の主要なストレスホルモン)を減らすことで助けます。
記事の抄訳です
凄いですね。これを読んだら食べないという選択肢は無いですよね。
昔から言われていた良い効果が、科学的に証明されつつある
今日は、発酵食品の素晴らしい効果を紹介しました。
恐らく、もともとは食べ物を腐らせないで長く食べられるようにする保存が目的だったと思います。ありがたい事に、健康にも良かったという事実が最近の研究で科学的にも明らかになりつつあります。
何となく健康にも良いという事をみんなが感じて昔から食べ継がれてきた事は、どれだけ当たっているのでしょうか。体に悪いというマイナスの方では食い合わせがあります。単なる迷信のような気もしますし、気になりますね。
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今日紹介した本です
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