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納豆じゃないの!?「浜納豆」は匂いも無く糸も引かずに栄養豊富

 

名前は納豆でも、匂いも無く糸も引きません

名前に納豆がついていても、いわゆる納豆ではない

 以前、『納豆の匂いがダメな人はコレ。インドネシアの伝統食品「テンペ」』というタイトルで、テンペを紹介しました。

 

実は、味噌や醤油以外でも納豆菌を使わない大豆の発酵食品が、まだまだ日本にはあります。当然、納豆特有のネバネバも匂いも有りません。

 

今日は、名前に納豆がついているのに納豆ではない浜納豆を紹介します。

 

関連記事:納豆の匂いがダメな人はコレ。インドネシアの伝統食品「テンペ」

 

歴史は相当古く、その味は相当塩辛い

 

小泉先生の「発酵食品礼讃」を読むまで、浜納豆は乾燥納豆と思い込んでいました。浜納豆は色々な名前で呼ばれており、本では塩辛納豆と呼んでいます。納豆菌を使った納豆よりも歴史は古いそうです。

その歴史は糸引き納豆より古く、奈良時代、すでに宮内省の大膳職でつくられていて、当時は「くさ」という食べ物だった。

(中略)

京都では大徳寺、天龍寺といった寺院で作る事が多かったので、寺納豆とも呼ばれ、後に浜名湖畔の大福寺でもつくられ、それが名物化したので浜納豆としても名が通った。

小泉武夫「発酵食品礼讃」より引用

 

かなり栄養豊富なので、知らない人はぜひ挑戦してみてください。その食べ方を紹介します。

この塩辛納豆の一粒一粒には、驚くほどのタンパク質とアミノ酸、ビタミン類などが含まれていて、自陽性の高い食品として昔から重宝されてきた。その食味は塩味に濃いめの酸味が付き、そこに重厚なコク味のあるうま味が重なったような複雑な妙味であり、また香りは、極めて郷愁をそそる発酵臭があって、嬉しいものである。

 

その食べ方だが、酒の肴としてそのまま食べる人もいるが、羊羹や饅頭のような甘みで茶をいただく時、その甘味の口直し的な茶請けとして子の塩辛納豆は実に良く合う。

また、私の最も好きな食べ方は、粥に二、三粒のせて、その古典的な味とにおいを存分に楽しむ方法で、これは断然おすすめである。

小泉武夫「発酵食品礼讃」より引用

 

 

袋の裏に書いてある、「召し上がり方」です

 

本に書いてある通り、実際に口にすると、相当塩辛くてそんなにたくさん食べれるものではありませんでした。やっぱり、酒の肴で少しつまむかお茶漬けがおススメです。

 

発酵食品は、大豆の最も安全な食べ方

今日は、大豆の発酵食品である浜納豆を紹介しました。

 

大豆は、たんぱく質などの栄養が豊富な一方で、そのマイナス面も最新の科学的研究で目立つようになりました。最も安全な食べ方は、発酵食品を食べる事だそうです。 

 

浜納豆、ぜひ一度試してみてください。

  

大豆の発酵食品に興味があれば、これもおススメ!

関連記事:コクがたまらない!この冬試して欲しい発酵食品「豆腐よう」

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今日紹介した本です!

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