日常の生活に楽しさを求める、それが本当の「快楽主義」です!
「快楽主義」は、酒池肉林のイメージとは全然違う
古代ギリシャに、エピクロスという哲学者がいました。
彼は「快楽主義」を唱え、その名前から何か酒池肉林のような誤ったイメージを与えてしまいます。
現実の煩わしさから解放された状態を「快」として、人生をその追求のみに費やすことを主張した。後世、エピキュリアン=快楽主義者という意味に転化してしまうが、エピクロス自身は肉体的な快楽とは異なる精神的快楽を重視しており、肉体的快楽をむしろ「苦」と考えた。
Wikipediaより
今回は、本来のエピクロスの主張に近い、日常を楽しく過ごす「快楽主義」のススメを紹介します。
すぐに飽きる派手な楽しさではなく、本当の楽しさを追求する
人生、苦も有れば楽も有ります。そして、誰もが「楽しい」事を望んでいます。
楽しいは、2種類あります。1つは、効果が薄れてくるものです。
始めて口にしたときに、どれほど美味しいかと感動すらした食べ物も、2回目、3回目と口にするほどそれが薄れてきます。これは、hedonic adaptation(快楽順応) と呼ばれています。
hedonic treadmillはhedonic adaptationとも呼ばれ、大きなネガティブやポジティブな出来事、人生の変化にもかかわらず相対的に安定した幸福のレベルへとすぐに戻るという、人間に観察される傾向です
Wikipediaの抄訳です
この類の喜びを求めて生きている限り、「幸せ」は永遠に訪れません。
もう1つは、それが薄れていかない「喜び」です。Psychology Todayの記事「How to Get More Pleasure Out of Everyday Life」はその方法について、解説しています。
試してみよう:
平日と週末に、ポジティブな感情を与えてくれた経験を1時間ごとに記録してみてください。毎時記録を忘れないようにスマホのアラームを設定します。
以下を特別な注意を払い全て数え挙げてください
- 感覚的な事(例:窓から暖かい日が差し込むところに座った、キレイなシーツに潜り込んだ)
- ネガティブな感情からの解放(例:スプレッドシートの複雑な式を設定できたという類の問題解決)
- 家事などの基本的な作業が終わって満足したというようなポジティブな感情
物事を終わらす喜びを味わう:
家事のような仕事を終わらす事から得る満足は、全てに当てはめるとは言わないまでも、出来る限り増やすように挑戦してください。片付けや皿洗いが心を落ち着かせる手助けになったり、掃除機をかけるのがエネルギーを与えてくれたり、洗濯物をたたむリズミックな動きでリラックスできるなら、自分の感じる感情を理解してください。
記事の抄訳です
毎日、地味で単調な家事からでも喜びが見いだせるなら素晴らしい生き方になりそうです。とは言え、やっぱり、派手な楽しさを追い求めがちです。これは、なかなか訓練が必要ですね。
「ハレとケ」のように、バランスが重要
今日は、日常を喜びで埋める方法を紹介しました。
「ハレとケ」のように、紹介した2つの楽しさはどちらも不可欠です。ただ、どうしても人間は、効果が薄れる方の喜びを追い求めがちです。執着し過ぎると不幸な人生となります。一方、「ケ」から得られる楽しさは地味ながらも確実です。要はバランスが重要です。
常にその2つのバランスを意識して、生活してください。
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