「病は気から」は、単なる気の持ちよう、というわけでは有りませんでした。
東洋的な「気」を、科学的に解明しようとする動きが
西洋医学は、外科的施しや感染病などに大きな効果が有りました。
しかし、それでも治らない病気もまだたくさんあり、東洋医学に範囲を広げようとしています。今までは、単なる迷信としていた東洋医学を、科学的な観点から光を当てようとしています。
今日は、昔から東洋医学が大切にしてきた「気」と病について考えていきます。
「病は気から」の深い意味
『Cure: A Journey Into the Science of Mind over Body』を読んで、「病は気から」という諺が、実は深い意味があった事を知りました。
「偽薬を飲んだ人と結果を比較して、これだけ効果がありました」と宣伝する薬の広告があります。子供の頃から疑問だったのは、偽薬を飲んだ人でも効果が出ていることでした。
例えば高血圧薬だとこんな感じです。偽薬なのに何で良くなる人がいるのか?子供の頃からの疑問です
本では、ニュートラルな姿勢で、偽薬の効果(プラシーボ効果)を認めています。偽薬の効果を研究している人を取材し、色々と分かった事を書いています。まず、どんな病気でも効くわけでは無く、遺伝的な病気には効きません。
また、心の作用といっても、病気になって「必ず治る」と信じることも効果はあまりありません。意識して思い込む、というのはどこかムリがあるようです。リラックスしてストレスを減らし、自然とそう思えるようになることが大事です。
昔からの東洋の知恵がいう「病は気から」というのは、「気を養う」という事でした。そのためには「気を鍛錬して病気を防ぐ」、日ごろの心掛けが重要です。
あと、面白かったのは、火事場の馬鹿力のように、体を壊さないように脳には色々な制限があらかじめプログラムされています。残念なのは、進化の過程でのミスなのか、そのプログラムは意外に間違っていることがあるそうです。ホント、人間にはファラシーが多いですね。
「気」を説明した、露伴の「努力論」が気になる
今日は、病気に対する心の効果を紹介しました。
幸田露伴の『努力論』の後半が、「気」についての話だったことを思い出しました。昔読んだ時は、非科学的でどうせ東洋的な観念論だろう、と思って飛ばし読みしたので、あまり内容を覚えていません。今度、読み直してみます。
記事で紹介した本です。あらためて『努力論』は奥が深いと思いました
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