明治の著名人、内村鑑三はIKIGAIをどう考えていたのでしょうか。彼の「後世への最大遺物」という講演から、その考えを見ていきます。
IKIGAIは、死ぬ時に残したいものを作る活動
気安く「勝ち組/負け組」と口にすべきではありません。人生の評価なんて最期まで分からないものです。それどころか、死後に評価が激変、という人すら居ます。
そう考えると、IKIGAIとは「何を残して死にたいか」、その残したいものを作る活動と定義できなくもありません。
明治の有名人、内村鑑三は「後世への最大遺物」というタイトルで、これについて講演しています。
IKIGAIとは、「勇ましい高尚なる生涯」
『後世への最大遺物』は岩波文庫で70ページ程の薄い本です。Kindle版ならなんと0円で入手できます。
内村は、まず金を挙げています。金もうけの人生なんて、という反対の声が出そうですが、その金が世界を良くするために使われるなら本望でしょう。
二番目が事業、特に水道や治水といった土木事業を挙げています。そして思想(本を書いたり、ものを教える事)、この3つは平凡な市民が残せるものではありません。
「無用の人間だ」と失望しなくても、誰もが残せるものとして、内村は「勇ましい高尚なる生涯」を挙げています。
すなわちこの世の中はこれは決して悪魔が支配する世の中にあらずして、神が支配する世の中であるという事を信じる事である。失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信じることである。この世の中は悲嘆の世の中でなくして、歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、その生涯を世の中への贈物としてこの世を去るということであります。
そして、こんな事も言っています。
日本人お互いに今要するものは何であるか。本が足りないのでしょうか。金がたりないのでしょうか。あるいは事業が不足なのでありましょうか。それらのことの不足はもとよりないことはない。けれども、私が考えてみると、今日第一の欠乏はLife生命の欠乏であります。
キリスト教徒で英語も話せた内村なので、キリスト教的言い回しや「Lifeの欠乏」と横文字を交えていますが、今でも十分に納得する内容です。
まさに、不足を不幸と思わず、足りないものを自分で作り出す事でTo make the world a better place.(世界をより良い所にする)、これを信じて疑ずに生きていく、この志こそが、IKIGAIではないでしょうか。
困難に勇ましく立ち向かう人生こそが、IKIGAI
今回は、IKIGAIについて考える為に、明治の著名人である内村鑑三の『後世への最大遺物』を紹介しました。
困難に勇ましく立ち向かう人生こそがIKIGAIという内村の考えには、共感を覚えたのではないでしょうか。
これからは、「死ぬときに何を残せるか」をできるだけ意識して生きていきましょう!
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