日本語は膠着語とされています。単語の後ろに別の成分を付加して新たな言葉がどんどん作られていき、語義が変化していきます。
今は同じ事を指す言葉でも、もともとの語源は全く異なるという事があります。それには、民族や人種の考え方が色濃く反映されます。
今日は、言葉(コトバ)について西欧と日本の違いを紹介します。
Matthew Syedの"Black Box Thinking: The Surprising Truth About Success"を読んでいたら、日本人の特徴が出てきました。
自分の周りの事、感覚的な事と、外の抽象的な事、難しい考え方がバサっと分かれている、それが日本人の特徴です。まさに、日本的なウチとソトです。それは、やまと言葉に抽象語が少ない事に関係がある事が分かりました。
文春文庫から出た山本七平の『「常識」の落とし穴』という本があります。大きく4章に分かれており、今日は3章の『III 日本人の「神話」』の中から、「民族性とは変わらぬもの」という短文を紹介します。
「日本語をさかのぼる」の大野先生は、やまと言葉には抽象語が少ない事を指摘しました。抽象語は漢字による造語を使い、やまと言葉を放棄したのが原因だそうです。