「日本語をさかのぼる」の著者である大野晋氏は、多くの場合、やまと言葉は複合語であると言っています。
やまと言葉は複合語
日本語の、三音節、四音節、五音節の語の大部分は、二つ以上に分析できるそうです。
そして、これ以上分析できないという所までに至ったものを語根と呼びます。どんどん分析していくと、最後は一音節語になるのではという考え方が江戸時代に出てきたそうです。「音義説」と名付けられたその説を、大野先生はムリがあるとしています。そして、「ともあれヤマトコトバは二音節語までは概して分析が可能である」と述べています。
語根の抽出例:シズカ
シズカ(静)という語は、シズとカの複合語です。シズは、「動く物が下方へ次第に移行して、動きが止まる」様を表します。このシズという語根がもとになって、シズマル(静)、シズメ(静・沈)、シズミ(沈)、シズク(雫)が作り出されており、同じ単語家族となります。
語根は1300程度
古代日本人が使っていた言葉の基礎語彙は、大体1,300程度だそうです。
さて、ヤマトコトバをこれ以上分析できない所まで分析してそれを一応、語根とし、語根の一覧表を作成すればその語数はおよそ一千三百語程度になる。
大野晋『日本語をさかのぼる』より引用
この語根表を見ていくと、古代日本人の世界把握についても分かってくるそうです。
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