これまで日本語の語根の分析を学んできました。ここで、大野先生は一つの問いかけをしています。
抽象的な事は漢字、身近な事はやまと言葉
現代日本語では、ヤマトコトバで抽象的な概念を表現する事が少く、それらは多く漢字で言われることである。もし、ヤマトコトバで抽象的概念を表現すると、それらは卑俗、卑小であるという観念を伴いやすい。
やまと言葉は抽象語が少ない
普段、私たちが抽象的な事を言う場合には、殆どやまと言葉を使わないという事実です。例を挙げています。
オモイツキと言えばちょっとしたことにすぎず、着想と言えば何か立派なことらしく、アイデアと言えば斬新な感じがするという。ハヤリと言えば卑俗で、流行と言えば少しはましな感じ、ファッションと言えば、遅れてはならない最新型と思われるという。
抽象語が少ない理由とは?
インフルエンサーとかカスタマー・エンゲージメントなど横文字が飛び交う業界にいると、本当に耳が痛い話です。でもこれは我々のご先祖様にも原因があるようです。そもそも、やまと言葉は抽象語が少ないそうです。それは何故か?
われわれの祖先が、漢字による造語に抽象語を委す傾向を濃く持ったために、むしろ自分たちのもっていたヤマトコトバの抽象語の語彙まで放置したのである。
そうです、外から来た語を有難がって使うのは、昔からだったようですね。中国とは圧倒的な文化のレベル差があったと思うので、それも仕方なかったのかもしれません。しかし、この為に分断された2つの世界観という、奇妙な特徴を日本人が持つようになったように思います。
日本語の表現に興味があるなら、これもおススメ!
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