鎖国、島国が影響しているかもしれない日本人の考え方の特徴を紹介します
日本も英国も島国なのに、日本だけ島国根性?
日本を表す言葉に、島国根性があります。goo辞書によると「他国と交流の少ない島国に住む国民にありがちな、視野が狭く閉鎖的でこせこせした性質や考え方。」という意味です。
でも、イギリスも島国です。「他国と交流の少ない」というところは、やはりかつての鎖国が影響しているのでしょうか。
今回は、「先に枠を決めて考える」という日本人の思考の特徴を見ていきます。島は海岸線で枠が決まります。それが影響しているかもしれない、と思われる考え方です。
「初めに全体ありき」というのが、日本人の発想の出発点
「先に枠を決めて考える」とは、日本の住所・地番がその表れの1つだそうです。
日本では所在地は、より広い地域を先行させて「何々県、何々市、何々町、何丁目、何番地」と、まるでキャベツの皮を外側から剝いでいくように、順に上位地域から下位へと段階的に下げ、地域を限定し狭めていって、最後の己の家にたどりつく。
(中略)
これは開かれた「面」から閉じた「点」へと己の世界を狭めていく、いかにも島国的鎖国思想ではないか。
これに反して、多くの国では町の地番が道路中心に組み立てられているそうです。
外国の住所の表示一つを見ても、まず最下位単位の自宅の地番から始まって都市名、国へと次第に範囲を広げていく。
(中略)
まず、「個」からスタートして全体へと展開する膨張型だし、我々日本人の考え方は「個」(己)の存在を成立させるためにまず全体を設定して、それから順に同心円の輪を狭めていく。個は最後に行き着く「点」だ。「初めに全体ありき」というのが日本人の発想の出発点で、その定められた領域が決まらなければ何一つ始まらない。
引用は全て森田良行『日本人の発想、日本語の表現』より
この日本人の考え方は常に感じます。例えば、日本人はレコードからCDは発明できても、サブスクリプションは出てきません。一度、「音楽は媒体を買って聴くもの」という枠が出来ると、枠の中で改善を考えるのは得意ですが、枠に対する疑問は全く持ちません。
海外志向が減る日本人の未来は?
今日は、「まず最初に全体の枠をはめて考える」という日本人の考え方の特徴を見ていきました。
グローバル化が進んでいく一方で、海外に出たいという日本人は減っているそうです。
日本人はこの先どう云う方向に進み、私たちの考え方はどう変わっていくのでしょうか。
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