言葉による主張を、あまり日本人は好まないように思えます
日本人の、言葉によるコミュニケーションについて
日本人がオンライン会議に違和感を覚えるのはなぜでしょうか。ネットワークの影響で音が途切れたり、聞こえにくかったりすることがまず挙げられます。しかし、理由はそれだけではないような気がします。
それとは別に、メールなどの書き物でのコミュニケーションが苦手な人もいます。
今回は、言葉によるコミュニケーションについての日本人の傾向を考えてみます。
言葉で伝えるより、言葉にしなくても思いが通じるのが日本人の理想
昨日、『フリーダム・ライターズ』という映画をHuluで観ました。典型的な熱血教師物と感じるストーリーは、なんと実話だそうです。
似ていると感じたそういう日本のドラマと比較すると、生徒が置かれる環境はこっちの方が滅茶苦茶シビアです。あんなに簡単に人が銃で撃たれて死んでいいの?と思ってしまいます。日本人から見たらこっちの方がよっぽどマンガに思える程シリアスな状況です。
それは脇に置いておいて、気になったのは映画のテーマにもなっている「書く事」です。生徒たちは言葉で自分の主張を述べたり、自分の気持ちを伝えたりします。
これが日本の学園ドラマだと、例えば部活やイベントを事情により無理矢理一緒にやらされたりして、いつのまにか気持ちが1つになる、というのがお決まりのパターンです。
いちいち言葉にしなくても思いが通じるというのが、日本人が思い描く理想の姿です。そのために、一緒になって何かを体験する、というのが重要になってきます。
そう考えると、何故日本人はテレワークでも十分なのに、わざわざ毎日同じ時間にみんな一斉に出社するのか、やたらと会議をするのか、それもできるだけ関係者をすべて集めたがるのか、というのが納得できます。
言葉を書いてコミュニケーションするというのが、あまりにも苦手だからです。
これは日本語の特性が輪を掛けます。昔よりは言文一致に近づいてはいても、やはり書き言葉はそれなりに独特です。どこか、普段のコミュニケーションとは違う感覚を覚える人も多いはずです。
もっとコミュニケーションを重視した言葉に日本語が変われば、もっとオンラインのコミュニケーションも自然になっていくかもしれませんね。
言葉によるストレートなコミュニケーションを避けたい、というのが日本人の本心
今日は、映画『フリーダム・ライターズ』の感想から、日本人の書き言葉によるコミュニケーションについて考えてみました。
多くのJ-POPがあまり歌詞のメッセージ性には重きを置かないのに反して、映画の中で流れ続けるヒップホップは言葉で伝えることに意識が高いポピュラー音楽です。
書き言葉云々以前に、言葉によるストレートに伝えるコミュニケーションを避けたい、というのが日本人の本心かもしれませんね。
今日紹介した映画です
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