モーツァルトの音楽による効果を試しています。
今日は、モーツァルト効果に関する実験をした論文を紹介します
モーツァルト効果に関する論文は結構多い
モーツァルト効果は科学的には証明されていません。それが探求心を誘うのか、モーツァルト効果を研究した論文が結構あります。
今回は、そんなモーツァルト効果に関する論文を、簡単に紹介します。
モーツァルトの曲が脳波に与える影響を測定
モーツァルト効果を考えた時に、まず素人でも考え付くのが脳波測定です。「モーツァルト音楽による快適性の脳波変動への影響」という論文が有りました。
モーツアルト音楽の原曲,逆再生,音楽ノイズの3種類とし、男子学生5名に対して、気分や音刺激に対する快適さの主観評価と、脳波測定を行った。アルファ波帯域(8.5固12.5Hz)において脳波を解析し、安静時と各音刺激呈示時の比較を行った
実験の結論は以下となっています。
主観評価の結果からモーツアルト音楽によって惹起される快適さは,周波数のような物理的要素よりも,予想、を裏切らないような和声進行などの音楽的要素の影響が大きいと考えられた。また,リラックスした状態にあるということは,本人が想定している環境が続いている中に在ることが大きいと考えられた。
引用は全て井手沙織『モーツァルト音楽による快適性の脳波変動への影響』より抜粋
どうせなら、ベートーヴェンやマーラーなど他のクラシック音楽家の作品も比較に使って欲しかったですね。最近、Leonard Mlodinowの『Subliminal』という本を読んでおり、本人も意識しないほんの少しの要素がかなり人間の行動に影響することを知りました。この実験もモーツァルト以外の要素が多過ぎる気がします。
意識/無意識でも、「モーツァルト効果」が効果を生み出すのかも
人間にはまだまだ知られていない、あるいは科学的に証明できていない潜在能力が沢山あります。薬のプラシーボ効果もその1つです。最近ではその効果の科学的研究が増えつつあるようです。
モーツァルトの音楽も、「効果が有る」と思って聴くと効果があるのでは、と思っています。優雅なクラシックの音楽を聴くと、それだけで心が安らぐ、と言う人は多いです。それに加え、多少怪しげでも既に「モーツァルト効果」とブランディングが出来ているモーツァルトを聴くと、本当に効果が出る可能性は高そうです。
今日紹介した論文です。
井手沙織,「モーツァルト音楽による快適性の脳波変動への影響」,九州大学総合臨床心理研究,2014
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