複業にこだわる人は、副業と複業は全く違う考え方だと思っています。
副業と複業、何が異なる?
一時期、平成30年は「副業元年」になると言われて、かなりの盛り上がりを見せていました。いまでも雑誌やネットでは、色々と特集が組まれたりします。
その副業と複業は1文字違いで発音は同じです。しかし、複業にこだわる人は、全く違う考え方だと思っています。
今回は、「複」と「副」、何が異なるのかポートフォリオの視点から説明したいと思います。
収入起点ではなく、仕事・時間のポートフォリオが複業
ポートフォリオはリスク分散の考え方です。カバンの中が区切られて書類を収める事からイメージされて出来た言葉です。
ポートフォリオの考え方から見ると、副業というのは収入のポートフォリオが最も近い感じです。ですから「不労所得で収入10倍」といった副業の宣伝文句がネットで踊っています。
複業は、自分の仕事や時間のポートフォリオです。サラリーマンとして雇われる時間をどれだけの割合にするかを考える事です。
勿論、合算した収入が生活していく上で充分か、を考慮して決める要素は多いです。けれども、考え方として収入が起点になっているわけではありません。
先日読んだ『「働くこと」を問い直す』に、分業組織で働く事は「一人ひとりが自分の関わった仕事の成果がどのようなものであるのかを難しくさせるものだった」という文章を見つけました。労働者のモチベーションをいかに持たせるかが経営者の当初からの課題でした。その策は、ボーナスや昇給、○○長と呼ばれるポストなどあの手この手です。
サラリーマンはそれらに惑わされて一喜一憂します。しかし、冷静に考えるとどこか見せかけだけで底が浅く、本当の働きがいにつながるものではありません。ワーカホリックとは全然異なる仕事から得られる本物の喜び、これがサラリーマンには欠けています。
安定した給与生活の維持や、副業の宣伝文句に惑わされずに、仕事に対する考え方を一度真摯に見直してみてはいかがでしょうか。
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現代は、時代と時代の間だと思います。先が見えない事をただただ不安に思い、サラリーマンや会社にしがみついて生きるのか、「社畜」を止める覚悟をして、自ら新しい一歩を踏み出してみるのか。
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