複業社会では、経営者はこれまで通りでよいのでしょうか。「良い経営」は不変ではなく、その役割も変わっていきます。
複業社会における経営者の役割を考える
小さいながらも会社を持つと、これからの会社や働き方に関心が向きます。
先日、某自動車会社のハイブリッドカー開発の話を、テレビが取り上げていました。経営から「21世紀の車を作れ」と言われて、社員が考え、不眠不休で開発をしたそうです。
この話を聞いて、これからの経営者がそれでいいのか?と単純に感じました。
今回は、複業社会になった時の、経営者の役割を考えていきたいと思います。
これからの経営者は、ボトムアップでアイデアが出る事は諦めた方が良い
大企業は運営するだけで大変です。経営者の関心も事業戦略や人事(組織編成)等でしょう。サラリーマンの比率も、直接商品にかかわる人数よりも、圧倒的に間接部門のスタッフの方が多かったりします。
これからAI化が進むと、間接部門のスタッフの仕事がどんどんAIへシフトしていく、と言われています。その影響でスリムになった会社で、経営者は「21世紀の車を作れ」といったスローガン的な曖昧な指示で良いのでしょうか。もう少し明確なコンセプトを持つべきだと思います。
ハイブリッド車の話は、開発したサラリーマンも「自分が開発した」と権利を主張せず、経営も「自分が作った」と自慢せず、「みんなが会社のために頑張った」という日本的な結論で終わっています。
ただ、これから複業社会になれば、「自分で考えたアイデアは自分の会社で、サラリーマン務めは契約の範囲で」と考える人も増えるはずです。
経営者は、組織運営のプロから、コンセプトを生みだすプロへ
自分がやりたい事には大会社の豊富なリソースが必要だから、あるいは単純に生活を安定させたいといった理由で、上から指示されながら商品開発などの仕事をするサラリーマン、そういう人を上手く使いこなす組織を作るのが良い経営者、そんな時代はもう終わりを迎えている気がします。
組織運営のプロは少なくなって、頭の中にはビジョンを持っている人、そういう人が増えていくはずです。コーディングは出来なくても、スマホのコンセプトが頭の中に有れば、iPhoneを作ることが出来る、そういう事です。
日本でイノベーションが生まれない理由にもつながる
今回は、ハイブリッド車開発の話をネタに、これからの経営者について考えていきました。
じつはこの話は、「なぜ日本ではイノベーションが生まれにくいのか」という事にもつながります。
同じネタを、イノベーションの視点から次回は取り上げてみたいと思います。
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