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50年経っても変わらないアメリカ黒人の社会事情と絶望感 - Sly & The Family Stone

 

There's a Riot Goin' On(暴動)

Sly & The Family Stone  スライ&ザ・ファミリー・ストーン

  

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この夏は久しぶりにウッドストックのDVDを出してきて、スライのライブを見ました。オーディエンスとコールアンドレスポンスをしたりして結構熱いステージです。ベースのLarry Grahamはチョッパーびしばしのファンクで有名です。

 

そのような熱さを期待してこのアルバムを聴くと拍子抜けします。ファンク特有のごり押しのワンフレーズとは言えるものの、熱く盛り上がる曲が無く沈んだ重たいリズムがどこまでもクールです。「黒人運動挫折に対する絶望感を現している」とまとめた評論家もいました。

 

黒人の絶望感、まさかこのアルバムが発売されて50年経っても、Black Lives Matter、相も変わらず同じ状況とは、誰がこの時想像したでしょうか。

 

1曲目Luv N' Haightの冒頭のワウワウの効いたギターから、とにかくカッコいい曲が続きます。超有名なFamily AffairやThank You For Talkin' To Me Africaも良い曲です。昔から好きなのは2曲目のJust Like A Babyです。暗く地味な印象の曲なのに、メロディが光るのか何故か繰り返して聴いてしまう、とにかく痺れる曲です。

 

James BrownからSLY、P-FUNKと同じファンクというジャンルになっていても、聴いた印象は随分と異なります。聴き比べて見ると面白い、かもです。

 

ファンクに興味があるなら、これもおススメ!

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