【ライブアルバム紹介】
Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971
James Brown ジェームス・ブラウン
形式は人の思考に制約を加えます。慣れてくると形式の必然性に疑問を感じなくなり、その制約が当たり前のように考えそれに合わせて行動するようになります。
音楽のメディアがLPからCDになっても、アルバムとシングルカットという形式は同じでした。ダウンロードサービスが出てきて1曲づつ購入できるようになっても、その制約にとらわれていてその良さを活かしきれていません。相変わらず未発表音源を適当に入れて発表されるJimi Hendrixのアルバムがその代表です。
James Brownも当時はレコードの制約をうけていました。収納時間が短くてAB面あるシングルのために、長い曲をパート1とパート2という形で切って発表していました。音楽的なセンスは一切なく、A面B面に収まるように単純に時間で切っています。そんなJBにはダウンロードやサブスクリプションのサービスは最適と思わます。Funkの数々の名曲を編集なしのオリジナルの形にして、1曲ごとに販売か聴けるようにしてほしい!宜しくお願いします。
逆に、1曲ごとの切り売りに向いていないのがライブ・アルバムでしょう。特にJBのライブはオープニングからアンコールまで、一つの完成された形式となっていて、最初から最後までその形式を味わうのがファンにとって最高の楽しみです。
JBは数多くのライブアルバムを発表していても、 在籍期間が短いせいか、Bootsyがベースのライブは有りませんでした。それが突然71年のパリのライブが発売されました。なんといっても、「ショーの星、最も働く男、ミスターダイナマイト」が最もノリにノっていた頃のライブです。何で今までお蔵入りだったのか本当に不思議に思う程、とても素晴らしい出来です。
1曲目のイントロにのって「始まるよ、さあブラザーラップだ」というMCからJamesが「Brother Got a Rapp,Brother Got a Rapp」とブレイクして始まる2曲目Brother Rapp、間を置かずに突然3曲目Ain't It Funky Now に続く所などアルバムの最初からかっこ良すぎます。
ドキュメンタリー映画でメンバーが言ってたように、 予め決まって無くてJBのインタラクティブな指示で 次の曲や間奏に入ります。Zappaもそうだと何かの本で読んだ事があります。突然曲が変わる所がスリリングで痺れます。Bootsyはもとよりお兄さんの Catfishのギタープレイが光っています。 派手なBootsyの方が一般的には有名ですが 彼のギターはいぶし銀的魅力ですね。
このアルバムは、Sex MachineやGive It Up or Turnit A Loose、 Super Bad等、JBの代表曲がいっぱいです。 どのFUNKナンバーも最高です。Mother Popcornが入っていないのだけが残念です。
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