Ahh the Name Is Bootsy Baby
Bootsy's Rubber Band ブーツィーズ・ラバー・バンド
お笑い芸人が普段は無口だったりと、パブリックとプライベートが全く異なる二面性を持っている人の話をよく聞きます。派手な衣装と華麗なFUNK BASSでネアカ野郎と思われがちなBootsyも、実は非常にシャイでナイーブな人だそうです。
このアルバムはBootsyのそんな二面性を表すように旧A面がノリノリのFUNKナンバー、旧B面がメロディアスなスローナンバーとなっています。哀愁感漂うスローはかなりお勧めで5曲目のWhat's A Telephone Bill?や次のMunchies For Your Love等泣ける曲がいっばいです。
でもやっぱりBootsyと言えばFUNKです。1曲目、いきなりJBスタイルの擬似ライブ仕立てのFunkチューン、Ahh... The Name Is Bootsy, Babyから始まる。とにかく突き抜けるようなカッコ良さで、ベースが勝手に違う曲のメロディを弾きだし暴走、わけが解らなくなったまま最後は終わります。2曲目The Pinocchio Theoryは割とキチットした構成です。ヒット曲っぽい手堅くまとまった曲ながら、ベースは相変わらずのカッコ良さです。
今夜は呑んで騒ごうと言いながら、連れの方が先に酔っぱらうと何だか醒めてしまう時があります。更に、温和しい人が酒を呑んで暴れだすと普段静かなだけに余計恐いものですが、実は、体質的に酒が駄目で、一滴も呑んでないと分かると益々恐ろしさが倍増です。『この人はどこ迄行くのだろう』と呆然と見つめる感覚はBootsyのBASSにとても近い。
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