The Shape of Jazz to Come
Ornette Coleman オーネット・コールマン
このアルバムはジャズの歴史上、革命的なレコードと呼ばれました。挑発的なタイトルや、『平和のFと戦争のFが同じ音ではいけないと思う』といったColeman Colemanの発言も物議を醸したそうです。
Colemanの音楽はこの当時はフリージャズと呼ばれ、後に自らハーモロディック理論を唱えるようになります。そういった情報が事前にインプットされてこのアルバムを聴くと、かなりの拍子抜けです。1曲目のLonely WomanはOrnette Colemanの代表作でとても良い曲なのに、革命的に突拍子もないかというと、確かにアルトとサックスのズレたユニゾンなど変な所は有っても、それほど変わった曲という印象はありません。更にアルバムの残りの曲は完全にバップです。Beatlesの長髪のように、当時は衝撃的でも今では普通ということはイッパイ有ります。それが世の常です。革命的だったこのアルバムも今聴くとズレたユニゾン、そういう事なのでしょうか。
Jazz史に残る革命的ソング「Lonely Woman」も、革命後の今聴くと純粋に『良い曲』になっていました。そんな時代と共に移ろいゆく評価とは別に、もっと素晴らしい価値がこのアルバムにはあります。Ornetteのアルトの音色です。どの曲も美しく官能的な響きであります。難しいことを考えなくても、結局このアルトの音があれば満足、それ位絶対的な美しさです。
アルトサックスの巨人たち
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