約半世紀たった今、Phil Spectorの追悼も兼ねて、複数バージョンのAcross the Universeを聴き比べてみます
ポップス史上輝ける功績を残したPhil Spector(フィル・スペクター)は、先日、殺人者として服役中にコロナで亡くなりました。スゴイ人生です。
彼がLet It Beをプロデュースした事は有名です。実態は、メンバーがリリースを諦めて放って置かれていた大量のテープの編集作業です。そういう作業が得意な人も居ます。Teo Macero(テオ・マセオ)はMiles Davis(マイルス・デイビス)に自由気ままに演奏させ、テープ編集で曲に仕立ててリリースしていました。
フィルが大変な作業だと思ったいたのか、結構好きなようにやったのか知りません。何と言っても「音の魔術師」です、結構面白かったのでは?という気もします。そして、Paulは全くその成果を気に入りませんでした。
更にこの後、Paulが主体で、2003年にLet It Be... Nakedという再アレンジしたアルバムを発表します。いや~、何とも凄い執念です。やはりアーティストとしても、Beatleとしてもこだわりが強いんでしょうね。
問題は、既に亡くなっていたJohnです。アレンジが気に入らず、Strawberry Fields Foreverなどは再録音したい、と言っていたのは有名です。ではLet It Be... Nakedのアレンジは誰の意向なのでしょうか。やっぱり小野洋子?
Let it Beに収められていたJohnの曲、Across the Universeの複数のバージョンを聴き比べてみました。
果たして、半世紀後に聴いた、フィルのアレンジの感想は?
Past Masters, Vol. 2
Beatles ビートルズ
まずは最初に発表されたバージョンです。『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』というチャリティーレコードに収められたということですが、このレコード、ホントに発売されたんでしょうか?見たことがありません。
最初に鳥の鳴き声とはばたき音が入っています。コーラスはYokoの声のような気がします。ただ、Wikipediaを見ると『女性のボーカルが必要だと判断したメンバーは、スタジオの外で待っていた2名のファン(リジー・ブラヴォーとゲイリーン・ビース)を招き、バッキング・ボーカルを担当させた』と書かれています。全く邪魔で魅力が無いボーカルです。
Let It Be
Beatles ビートルズ
そしてPhilのバージョンです。初回バージョンよりゆっくりで落ち着いています。鳥関係とバックボーカルは削除して、新たにコーラスと得意のオーケストラを加えています。ドラマティックです(悪く言えば大袈裟)
Let It Be... Naked
Beatles ビートルズ
最後は21世紀の再アレンジのバージョンです。Philが加えたオーケストラとコーラスは削除して、アコギ中心のシンプルなバージョンです。これが生前Johnが望んだ姿なのでしょうか? ただ、Philのバージョンをあまりにも何度も聴いてきたので、脳が勝手に再生して彼が付け加えた部分が聴こえてきたりします。困ったものです。
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