あがれゆぬはる加那
里国隆 さとくにたか
まずこの強烈なジャケットに驚かされます。里国隆は奄美の出身で旅をしながらジャケットの様に路上で歌っていた為『乞食の里』と地元では呼ばれていたそうです。
里の音楽のスタイルは琴の弾き語りです。琴は下に置くのでは無くジャケットの様に縦にして弾くようです。歌声とはアンマッチなとても綺麗な音色で、通常の琴の音とはかなり異なり金属的な響きです。
里の野太い声は土着の逞しさを感じます。同じ島唄でも裏声を使うのが沖縄と異なる奄美の特徴だそうです。方言が強いため歌詞は全く分かりません。日本語とは思えず外国の唄を聴いてる様です。演奏の方はリズムがはっきりしています。唄が無くて短いフレーズを繰り返す琴の演奏のみの所を聴いているとミニマルミュージックを聴いているような錯覚を覚える時もあります。
ジャケットや盲目の放浪歌手といった情報に影響されていない、とは言い切れなくとも、ヒップホップかぶれの偽ラッパーがよく言う『リアルなストリート感覚』がこのアルバムには有ると思います。文化財という名の下に守られている他の古典芸能には決して無い活き活きとした強さを感じます。
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