Good Woman Turning Bad
Hot Sauce Featuring Rhonda Washington ホット・ソース フィーチャリング ロンダ・ワシントン
Rohnda Washingtonという全然名前を知らなかった歌手をフィーチャーしたHot Sauceを聴いた時は驚きでした。自分の中の基準では、ソウル歌手はまず声、そして歌いまわし。そのどちらも、このRohndaはずば抜けていました。1曲目の歌い出しを聴いただけで、ノックアウトされお気に入りになりました。
1963年に、Rohndaは、セントルイスのドゥーワップグループのEl Torrosに加わりました。パッとせずに1966年にデトロイトに戻ってきて、その後、1971年にWilliam CallwayとGlynton Ashleyとのボーカル・トリオで、Hot Sauceを作ります。
その年の8月にレコードデビューします。I'll Kill A Brick(About My Man)とI Can't Win For Losingのカップリングです。I'll Kill A Brick(About My Man)でのRohndaのボーカルをsassy and slightly threatening vocal(生意気で若干脅迫的な声)とライナーノーツは表現しています。
その後、二人が抜け、Rohndaのソロ・ボーカルとなって、2枚目のシングルBring It Home(And Give It To Me)をEchoes Of The Pastとのカップリングを発売します。R&Bチャートで35位、Hot 100で96位と健闘します。
その後もシングルを数枚発表しますが、チャート的には振るいません。しかも、所属レコード会社のVoltは借金で回らなくなり、予定していたアルバムリリースのキャンセルが相次ぎます。Hot Sauceも結局、アルバムは一度もリリースせずに終わってしまいました。
その後の、Rohndaの行方は全く不明です。恐らく、デトロイトのゴスペルシーンに戻ったのではないかとライナーノーツでは書かれています。こんな声を持っているだけで成功が約束されている気がするのに、世の中は本当に不思議です。
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