去年、厚生労働省が副業は原則禁止から原則自由にモデル就業規則を変更し、副業元年と呼ばれました。続けて、令和元年は複業元年になるのでしょうか?
ブームに乗って複業を始める事は、良い事なのか悪い事なのか、どちらでしょうか?
令和元年は複業元年⁉
今週のAERA(5月20日号)は、『「2枚目の名刺」が仕事を自由にする』というフレーズで、複業の特集でした。サブフレーズは、『令和元年を「ダブルワーク元年」に』です。早速読んでみると色々と言いたい事が出て来ます。
昔から、国が音頭を取っても「笛吹けど」で定着したためしは有りませんが、こういう有名雑誌に載るという事は、いよいよ複業が当たり前の時代に向かって舵を切った、という事でしょうか。
今までもこのブログで言い続けていますが、今回は、あらためて複業の意味を考えていきたいと思います。
メリットだけを求めて、複業をやるわけではない
「2枚目の名刺」が新しい自分の武器になると、記事のリードに書かれています。言いたいのは、「収入アップ」とか「転職時に有利になる」といったメリットが有るから複業をやるわけではない、という事です。
複業をやるのに理由は不要だし、やっている事に意味が有る
損得勘定をして何かメリットがあるから複業を始めるわけではありません。人には何かを作りたい(生産したい)という欲求があります。それはアクセサリーからブログの記事まで無形・有形全く同じです。そこから得られる満足は、サラリーマン的分業では決して手にする事は出来ません。生活の安定から「サラリーマン」を選んでも、その欲求を諦める事は出来ないでしょう。稼げても稼げなくても、やっている事に意味が有ります。
複数の会社に勤めているから複業、ではない
複業の「業」は、「複数の業種」や「複数の業態」という意味で、ただ単に複数の会社に務めて収入を増やすという意味ではありません。
そういう意味で、複数の会社に勤めるのは「副業」であり、複業ではありません。単純に勤務する会社を変えるだけなのに転職と呼ぶのと同じ、終身雇用時代の認識だと思います。
ビズフォリオは、サラリーマンと会社経営の「複数業態」の複業をおススメしています。記事では、皮膚科医+コラムニストやAI技術者+大学教授など「複数の業種」で活躍する人を紹介しています。コラムニストとか大学教授の兼業はそんなに珍しくない気もしますが、広告会社営業+泣語家と言う人がいました。落語家でなくて泣語家、こういう自分だけの新しい職業を生みだしている人には嫉妬心が生まれますね、ホント、羨ましいです。
社内の虚の価値には、オサラバしよう
記事の中で、こういう意見も紹介しています。
国は副業で新たなスキルや経験を得て、キャリア形成にもつながると掲げていますが、そうした副業が出来る人はどれほどいるのでしょうか。
会社外で使い物にならない人が、勤務する会社で何の価値が有るというのでしょうか。優位な点が有るとすれば、「社内のしきたりに詳しい」とか「学閥などインフォーマルな力関係を握っている」くらいでしょう。そういう人間は、サラリーマンでも不要となってきている流れです。
そういう虚の価値にすがって生きていても空しいだけです。たとえ今すぐは稼げなくても、とにかく複業を続けて、働き甲斐、生き甲斐を見つける活動をする事が大事です。
きっかけはどうであれ、始めて見れば複業の意味が分かる
今回は、雑誌の特集をもとに、あらためて複業について、考えてみました。
複業は、「人が仕事に対する根本的な欲求を満たすための表れ」という事です。たとえきっかけは、ブームに乗って始めてみようが、複業の本当の価値を知ってもらえるなら、こういうマスメディアの記事が複業を始めるきっかけになると嬉しいですね。
複業を始めるのに興味があるなら、これもおススメ!
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今日紹介した本(雑誌)
【複業で自分らしい働き方!】
お仕着せでなく、
働き甲斐を感じる毎日を
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ビズフォリオ流ライフデザイン・ガイドブック:7つのステップで、自分らしく生きる方法
三木章義 (著)
ライフデザインの手法を学び、7つのステップにそって自分の手を動かして自分の人生をデザインし、目標の人生を手に入れます。
脱・専業サラリーマン: 消えゆく日本型サラリーマンに今こそ決別!シリコンバレーの先端思想と昔ながらのナリワイの知恵を結ぶワークスタイル変革
三木章義 (著)
これから複業サラリーマンを目指そうとする方、興味がある方に向けて、起業の体験本を書きました。平凡なサラリーマンがふと起業したくなり、仲間を集って会社を作るまでの物語です。
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