2023年から始まるインボイス制度で、LLPはほぼ終焉を迎えるかもしれません
2023年から、インボイス制度が開始する予定
2023年からインボイス制度が始まります。制度の適用を受けるためには、適格請求書発行事業者になっていなければならず、その登録申請は、2021年10月1日(金)から受け付けが開始の予定です。
これにより、もともと超マイナーだったLLP(有限責任事業組合)は殆ど無くなるかも、と思うほどインパクトがあります。
ビズフォリオも例外ではありません。
LLPは、事業者登録番号の交付は受けられない
2016年にビズフォリオを立ち上げてから、規模は小さいながら色々と試してきました。超マイナーかつ中途半端な制度のため、色々と困ることもありました。
パススルー課税制度を財務省が嫌って法人番号が付与されなかったのが原因です。そして、今度のインボイス制度では事業者登録番号の交付をLLPは受けられないそうです。
今、ビズフォリオでは対法人ビジネスへと事業を拡げるか検討中です。2年後から開始とはいえこれは致命的です。事業者登録番号が無いと、もはや企業の取引先マスターに載らず取引を疎まれることは充分そうぞうできます。
国税庁のインボイス制度特設サイトのQ&Aには、LLPの対応案が載っています。要約を載せてるサイトが有ったので紹介します。
1) LLPの組合員が全員、個別に消費税の課税事業者(申請書を提出することで適格請求書発行事業者になります)であれば、所定の届け出を行うことで、LLPとして適格請求書発行が可能となります。2) 請求書、領収書(適格簡易請求書)への表記は、組合員全員の事業者登録番号等表記を原則とするものの、代表して、LLPの組合員の誰か1人(1社)の名前(名称)と登録番号を記載する方法も認められます。従いまして、LLPとして事業者登録番号の交付は受けられません
日本版LLP(有限責任事業組合)かんたんLLP設立運営「インボイス制度(適格請求書等保存方式)とLLP」から引用
全員が個別に消費税の課税事業者となるのは、ビズフォリオでは実質不可能です。悩んでいると偶然、ほぼ休眠状態のLLC(合同会社)を知り、「たたむのも手続きが面倒なので使って」とオーナーも言ってくれています。お互い渡りに船です。縁の大切さを実感しました。
LLPとLLCの違いは、法人格の有無
LLPからLLCへの移行はできないものの、イチからLLCを立ち上げるよりははるかに楽です。LLPとLLCとの大きな違いは、やはり法人格の有無です。
【LLPとLLCの比較表】
三木章義『脱・専業サラリーマン』より抜粋
メンバーの合意がとれれば、今のアセットと事業を9月までにLLCへと移すつもりです。
寂しいが、新しい旅立ちの時期かも
LLPは設立の主旨は良かったと思います。もっとLLPが増えて制度が改善されれば良いと思い、地味にLLPの宣伝をしてきました。
しかし、ここにきて財務省はほぼ潰しにきている印象です。一抹の寂しさを感じつつも、新しい旅立ちの時期かもしれません。
メンバーに異論がなければLLCの名前はビズフォリオ合同会社になる予定です。どうぞ、よろしく!
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