ベアフット・ランニングと言いながら、靴の話が出てくるので不思議に思う人も多いと思います。ベアフット・シューズ(裸足の靴)というのも妙な名前です。
ベアフット・シューズは、ミニマル・フットウェアとも呼ばれる靴で、クッションが殆どか全くありません。最近の売れ筋で、大手の靴メーカーも「本当に裸足でなくても、裸足のように感じることができる」と宣伝しています。
気の利いたベアフット・シューズを履く前に、裸足でまずテクニックを身に付けて色々な地面(自然な地面から人工的な地面の両方)に挑戦することをベアフット・ランニングの専門家はお勧めしています。
前回紹介したメニューのSTEP IIIとSTEP IVの間、距離を伸ばし走りの力強さを増しているときに、ミニマル・フットウェアを使うのが最も良い方法です。
ミニマル・シューズを使おうと決めたら、走る前にまず試し歩きをします。従来の靴で走りながら、時々硬く平坦な地面を歩きます(最初は10分から1時間までのばしていく)。また、足の前方や側面の皮膚が硬い部分に、足の痛みや水膨れ、魚の目やたこができてないかよく気をつけて見ます。
走る前に、いつ、どこで、どのようにミニマル・フットウェアを使うか知っておくことがとても重要です。
私自身は、VibramというメーカーのFive Fingersを履いて走っています。足底で地面を感じながら走るのは、思いのほか気持ちが良いものです。
裸足とベアフット・シューズはそれぞれ一長一短です。まずは、裸足の良い点を3つ。
ベアフット・シューズへの最も大きな反対意見は、足と地面のコミュニケーションを妨げる事です。裸足は直ぐにこのフィードバックを得ることができます。今手に入る最も足底が薄いベアフット・シューズでも、80%は知覚が失われます。この知覚の情報は、足を強くし自然なストライドの実現にはとても重要なものです。
2つ目は、裸足は、走っているときに足が呼吸できるようにします。これはベアフット・シューズの特徴ですが、それでも足を冷やす通気性は裸足に勝るものはありません。
最後の3つ目は、裸足はタダ。高い靴なんか不要です。
次にベアフット・シューズの良い点。
ベアフット・シューズがいいなと多くの人に思わせる大きな点は、靴を履きながら裸足と同じような効果を得ることができる点です。多くの人が『何か』を足に履いていたい思うものです。何と言っても、心理的、社会的に受け入れられ易い。結局、「本当の裸足で走るのなんて、子供だけだよ」ってことになります。
驚くことに、いくつかのベアフット・シューズは裸足より良いものがあります。それでも、ベアフット・シューズを買うとたとえ決めても、裸足で走る能力に確信がもてるまでは我慢するか、裸足と交互で使用するか、にして下さい。
結局、多少裸足より劣っていても、多くの人にとって、普通のジョッギングで一般道路を裸足で走る事は殆ど不可能ではないかと思います。それを認めると、裸足のメリットの3番目は痛感します。多少低機能でも、もう少し安いモデルを出して欲しいですね。
1. Feel and Flex
何よりもまず重要なのは、地面を感じさせてくれること、足の自然な動きに柔軟な事です。
靴底(ソール)の厚さを確認して下さい、通常は2ミリから4ミリくらいの間が大変良いです。
2. No Built-Up Heel
踵が高いのはやめて、できる限り、より地面に近い靴を選びましょう。足首の捻挫や平衡感覚を狂わせたり、つまづいたりするのを避けることができます。
3. No Extra Cushioning
余分なクッションが無いのを選びましょう。クッションが多いと重くなり、重くなると着地する毎により関節への重圧がかかります。
4. Motion Control
マイクロチップが埋め込まれていて、あなたの脳の代わりに考えて動きをコントロールするハイテクな靴など避けましょう。
5. Weight
厚いソールやクッション、マイクロチップまで。靴はどんどん重くなっていってます。ベアフット・シューズはできる限り軽いのを探すべきです。10オンス(約283グラム)以下が目安です。
6. Breathability
足には25万の汗腺があります。素足での走りは足に自然な汗をかかせ、呼吸し、温度を調整することができるので、ベアフット・シューズも足の通気性を促進する靴を探すべきです。
7. Toe Movement
足の指は自由に動かせるべきです。
8. Craftsmanship
品質を確認しておきましょう。実際にためし履きで確認できないなら、ネットなどで評価を調べておきましょう。
9. Return Policy
返品方針を確認しておきましょう。