CSVは利益を出せることが重要。ただし、あまり厳密ではなく利益を出せるビジネスモデルであればサスパタ事例の対象に。
サスパタに載せる事例の基準
CSV(Creating Shared Value)にこだわり、サスパタの事例は「利益が出ている事業」を対象にしようと当初考えていました。しかし、それではほとんど確認が出来ず、事例を集められそうにありません。
方針転換をし、結果としてパターンも緩く、CSVの要ともいえる利益が出ていて持続可能性が有るか?についても緩く、ということにしました。
今回は、その辺を書いてみたいと思います。
厳密に利益が出ているかにこだわらず、ビジネスモデルが利益を出すパターンであればOK
ネットを含め、SDGsの成功事例の情報が溢れています。
日頃からそういう情報は出来る限り目を通すようにしています。あくまでその範囲内限定ながらも、圧倒的にCSVの事例が少ないというのが率直な感想です。
やはりこれは、本業の利益で社会貢献活動を行う方がCSVよりもはるかに簡単だからでしょう。やってみたらわかります、CSVは本当に実現が難しいです。
利益が出ている、出ていないにフォーカスするのは何となく「社会貢献」に反する気がするのも事実です。しかしながら、その事業自体で利益が出て継続性の確保が出来なければ「持続可能な開発」は成り立ちません。
サスパタを思い付いた当初は、「確かに利益が出ている」ことを重視してサスパタを作ろうと考えていました。けれども、そういう情報は通常あまり社外に出すものでもありません。厳密に利益が出ているか?を基準にするより、ある程度CSVらしい事業であればそういった厳密性よりも共有の方が大事だと思うようになりました。
あまり数字に捕らわれず、事業の結果が概ね以下のいずれかで有れば良しという事にしました。
- 売上は上昇、コストは低下
- 売上は上昇、コストは据え置き
- 売上もコストも上昇、ただし売上の上昇がコストを上回る
- 売上は据え置きだが、コストは低下
- 売上もコストも低下、ただしコストの低下が売上を上回る
一卵性双生児は除いて、人間の顔がパターンは同じでも1つとして同じものが無いように、パターンが同じでも必ず同じ経済効果が出るとは限りません。あくまで参照用に経済価値もシンプルにパターン化しました。
サスパタが期待通りの貢献をすれば、CSVが普及し対象の事業が増えてくるはずです。そうなれば、是非数字の観点からも分析・研究(ケース・スタディ)してみたいと思います。そんな日が来るのが楽しみです。
いよいよ、これから対象事例の収集を開始
今回は、サスパタのパターンを抽出する対象事例の選び方を説明しました。悩んだ割には、平凡な結論になってしまいました。
さて、いよいよこれから対象事例を収集し、パターン抽出作業に取り掛かっていきます。事例収集やパターン抽出作業の状況も、現在進行形で逐次ご報告する予定です!
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※ビズフォリオは、企業のトランスフォーメーション(変革)について長年研究しています。CSVを実現するサステナブル経営への変換がご希望なら、成功の支援(コンサルティングサービス)が可能です。是非、ご相談ください。
恋愛論でひも解くSDGs事業で成功する方法
CSVをもっと知って欲しくて、動画を作成しました。「スタンダールの恋愛論でひも解く」というテーマで、親しみが持てるようチョット変化球的な視点からCSVを紹介しています。
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