SDGsのキーポイントを説明、2回目です。
CSVは「資本主義の免罪符」と揶揄され、厳しい批判が有ることも事実
前回、SDGsの3つのキーポイントを紹介し、まず1番目としてCSVを説明しました。CSVは「資本主義の免罪符」と揶揄され厳しい批判が有ることも事実です。
しかし、全ての企業活動はプラス、マイナスのインパクトがあります。プラスを増やす枠組みとしてCSVは有効だと思います。例えば、単純に「プラスティックは環境に良くないから法律で規制」してもとても上手くいくとは思えません。
今回は、その2番目としてバックキャスティングを説明します。
未来から遡り、必要なイノベーションを起こす
SDGsでは2030年の目標が定量的に定めています。今までのやり方を続けて、あるいは、少々改善するだけではとうてい達成できない数値ばかりです。
そこで考えられるのがバックキャスティングの考え方です。継続的改善(フォアキャスティング)と目標から逆に遡ったバックキャスティングのギャップを埋める為に、イノベーションを起こすという考え方です。
【今のやり方を続けても数値とのギャップが埋まりません。そのため、飛躍のためのイノベーションが必要】
具体的な定量目標を宣言することはリスクを伴います。しかし、SDGs事業をやるからには、目標にどれだけ貢献するかを明確に外部へ説明する必要があります。
結局、目標を達成するためにどういうイノベーションを起こすか?という命題に付きます。ほとんどの日本企業はイノベーションを考えられないので、美辞麗句とちょっした改善でお茶を濁しているのが現状です。
SDGs事業は、次の一文で表せなければいけません。
イノベーションの方法することで何年に目標が実現できるSDGs事業名
SDGs事業は、フォアキャスティング+バックキャスティングの両輪で推進
今日は、SDGsの3つのポイントの2つ目、バックキャスティングを説明しました。
SDGs事業を考えるといったワークショップで「10%軽い新素材を開発すれば、輸送の燃料費が5%削減できるので、CO2削減に貢献という事で目標13 『気候変動に具体的な施策を』を選びました」という類の発表をする人が結構居ます。これでは片手落ちです。
説明してきたバックキャスティングの内容に照らせば、「○○は化学を通じて、持続可能な世界の実現に貢献します」というような、単なる企業のイメージ宣伝と同じでしかないのがお分かりいただけると思います。
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