エシカルに違反する企業はレッドカードです
SDGs事業の参加資格が、エシカル(倫理的)チェック
前回まで、SDGsの3つのキーポイントを説明してきました。
- CSV(Creating Shared Value)、資本主義の是正
- バックキャスティング
- グローバル化
今回からは、具体的にSDGs事業の企画の仕方の説明に入ります。ですが、その前に、まずやることがあります。SDGs事業の参加資格とも言うべきものです。それが企業のエシカル(倫理的)チェックです。
国連のターゲットは、本当に日本には無関係?
国連のターゲットの17番は「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」です。
このターゲットは単独で実現するターゲットではなく、他のターゲットとの組み合わせるものです。多くの企業はその活動がつながっていて、最終的には消費者へ製品/サービスを提供します。これはサプライチェーンと呼ばれます。
【複数企業の活動がつながり、最終的に消費者へサービス/製品を提供】
自社はもとより、現在直接関係がある企業、更にサプライチェーン上の企業にまで広げて、その事業内容について、以下のような項目をチェックすべきです。
- 社会に有害な製品やサービスを提供していないか? (例: 有害物質を含む製品の販売など)
- ルールに違反する企業活動をしていないか?(例: 児童労働、サービス残業などの時間外労働など)
- 社会に悪影響を与えていないか?(例: 自社の製品が違法な使い方をされているのを知っていながら見過ごしている、消費者の責任としている)
直接的な仕入れ先や売り先であれば是正を申し出て、改善されないのであれば取引中止を検討すべきですし、サプライチェーンのどこかの企業であれば、是正を働きかけるべきです。かなり厳しい条件ながら(特にお得意さんの場合)、レピュテーションリスクやコンプライアンスのリスクを考慮すると、「きれいごと」で済ませずに対処してください。問題が露呈し大きくなってからでは遅すぎます。
エシカルに反する企業は、社会からレッドカード
今日は、SDGs事業の参加資格とも呼べる倫理的チェックを説明しました。
最近読んだ『「バカ」の研究』によると、SNSには以下の3つの特徴が有るそうです。
- 生活のスペクタクル化 イメージによって媒介される社会的な人間活動
- 裁きの傾向 何でも手当たり次第に他人を裁こうとする傾向
- 有名になりたいという欲求
SDGs事業を表明しながらエシカルに反する企業は、SNS全盛の今、まさに裁きの絶好のターゲットです。充分にかつ慎重にチェックしましょう!
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