良い戦略を立てるにはどうすればいい？？SDGs事業企画向けソーシャル戦略マップ - SDGsスターターキット(7)

SDGs事業企画は、以下の3ステップで進めていきます。

• ステップ1:ソーシャル・イノベーションロジック
• ステップ2:ソーシャル戦略立案
• ステップ3:ビジネスモデル作成

 前回は、SDGs事業へのコアとなるソーシャル・イノベーションロジックを説明しました。

勿論、最初から完璧なのを設定することは不可能なので、最初の時点ではあくまで仮説です。この後に企画の検討を進めていく中で、修正していくことになります。

今回は、そのソーシャル・イノベーションロジックを実現するための戦略立案を説明します。

戦略立案にはソーシャル戦略マップを用います。これは良く知られたバランスト・スコアカード(BSC)をSDGs事業用に拡張しています。

主な拡張点は以下の2つです。

1. 最終ゴールとなるインパクトの視点を入れています。ここでは環境、社会、経済の3種類です。経済は財務の視点から、環境と経済はソーシャル・イノベーションロジックで採用した目標（ゴール）です。
2. 顧客の視点は、通常のサービス受益者に加え、ソーシャルベネフィットの受益者も含むよう拡張をしてステークホルダーの視点としています。

 このソーシャル戦略マップを見れば、どのようにしてインパクトを実現するかが分かります。また、ソーシャル戦略マップをもとに、事業実施時にはその実現度合いを確認するためのスコアボード（KPI）を設定していきます。

一般的なパターンとしては、経済は従来のBSCの財務の視点からつながり、その他のインパクトは財務以外からつながります。

またステークホルダーという名称は、人をイメージするかもしれません。ここでは環境なども含まれます。

今日は、SDGs事業企画のコアとなるソーシャル・イノベーションロジックを実現するためのソーシャル戦略立案を説明しました。

次回は、ソーシャル戦略を、ソーシャルビジネスモデルへとさらに具体化していく手順を説明していきます。

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