普段のビジネスで使っているプロジェクトマネジメントやポートフォリオマネジメント、システム思考をライフデザインに取り入れた、人生100年時代の現代人に合うライフデザインの方法です。
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人生100年時代のライフデザイン技法
ライフデザインとかライフプランニングといった言葉を、最近よく耳にすると思います。
人生100年時代に出てくるように、従来の学生、サラリーマン、定年後という3分割される直線的で単純なキャリアは、成り立たなくなってきているからでしょう。
どう生きればよいのかが、多くの人にとってより重要な課題となってきています。
今日は、そういう人たちのために、今企画中のシステマティック・ライフデザインを紹介したいと思います。
ワークライフバランスからポートフォリオへ
仕事かそれ以外かと言うような2項対立的ワークライフバランスの考え方には違和感を覚えます。僕と同じ、そういう人は多いと思います。
昔、サニー・ハンセン(Sunny Hansen)博士の「Integrative Life Planning」を読んだ時、1つの固定的な視点や考え方で人生を考えずに、人生はキルティングのように色々な要素が重なり合っている、という考え方には、本当に共感しました。2項対立的ワークライフバランスではなく、ポートフォリオの考え方が人生には必要だと、確信しました。
ただし、いわゆるハウツー本ではないので、具体的な行動の仕方までは書いていません。自分で考える必要があります。当時から自分なりに考えてきたつもりながら、いまいちしっくりきませんでした。
システム思考をとりいれた、ライフデザイン
読了後から、ポートフォリオの考え方をライフデザインに活かしたいと思いながらも良い方法が思いつかずに悩み続けてきた状況でした。
少し前にGigazineの記事「投資家や父としての顔も持つ起業家が語る「人生をシステム化して上手く生きる方法」とは?」を読んだ時、これはなかなか面白いと思い、少しヒントも浮かびました。
記事は、5万人以上のユーザーと数百人の従業員を抱える犬用グッズ開発企業「BARK」の共同創業者であり、ベンチャー企業の支援家や1児の父としての顔も持つHenrik Werdelin氏が開発した、「8+1ボックスシステム」という人生をシステム化する方法の紹介です。
3x3の曼陀羅に重要と思われる8つの項目を埋めていき、最後の1マスは「以上の8つの項目がしっかりと達成できているのか、1週間に1度振り返る時間」とします。
記事のページに記載の画像からの引用です
https://gigazine.net/news/20191005-quest-be-good-at-everything/
Werdelin氏の考えはかなり自由度が高いものです。興味を覚えて始める人は何をしたらよいのか、少し戸惑う気がします。ガチガチなのも困りますが、初心者向けにもう少し具体的な手順を示してあげた方が良いのではないでしょうか。
「8+1ボックスシステム」で考慮する8つの項目は、Werdelin氏の場合は「Transact(取引)」「Invest(投資)」「Assist(支援)」「Learn(学習)」「Health(健康)」「Family(家族)」「Relationships(人間関係)」「Ego/Self-Kindness(自我/自分への親切)」でしたが、実際には人それぞれ違います。そのため、このシステムを利用する場合、まずは自分にとって何が重要な項目なのかを考え、実際にシステムを使用し始めてからも、時には項目を変更することを検討するべきだとWerdelin氏は述べています。
『投資家や父としての顔も持つ起業家が語る「人生をシステム化して上手く生きる方法」とは?』から引用
ちなみに、「Integrative Life Planning」では、考える要素についてより多層的な考え方を示しています。
- 開発すべき領域
- 社会性、知性、肉体面、精神面、感情面、キャリア(仕事)など、色んな方面で自分を磨く必要があります。また、バランスを取りながらも、どれにより重きを置くか、と言った事を考える必要があります。
- 役割
- 4つのLを定義しています。Love(family)家族、Labor(work)仕事、Learning学習、Leisure遊び。それぞれ重要です。
- コンテキスト
- 社会、組織、家族、個人、それぞれの立場での充足を考えます。
Integrative Life Planningの抄訳です
Werdelin氏の考え方を進めて、実行しやすいような形に少しだけカスタマイズし、システマティック・ライフデザインとしてビズフォリオで発表したいと考えています。普段のビジネスで使っているプロジェクトマネジメントやポートフォリオマネジメント、システム思考等を取り入れたメソッドにする予定です。
新しいライフデザイン手法を検討中、乞うご期待!
今日は、人生をシステム化する方法を紹介しました。
ライフデザインは重要です。「思い通りにならないのが人生なのにそんな事をして意味があるの?」と言う人もいますが、思い通りにいかないからこそ重要です。カタを定める事でカタ破りができます。カタ崩れではダメです。
ビズフォリオ版のシステマティック・ライフデザインは、商品化の検討の段階から順次発表していきます。
ライフデザインに興味があるなら、これもおススメ!
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【誰もがライフデザインを!】
ライフデザインとは、自分の人生を自らがデザイン(設計)して、「より良く生きたい」という想いを実現する事です。
全ての人がライフデザインをする時代が来るよう、新しいライフデザインのやり方を提供しています。
ライフデザインのおススメ本
スタンフォード式 人生デザイン講座
ビル バーネット (著), デイヴ エヴァンス (著)
「デザイン思考」を人生設計に応用した、スタンフォード大学の人気講座の内容です。西海岸の文化なのか、軽やかでスタイリッシュな内容です。
キャリア開発と統合的ライフ・プランニング―不確実な今を生きる6つの重要課題
サニー・S. ハンセン (著)
1つの固定的な視点や考え方で人生を考えずに、人生はキルティングのように色々な要素が重なり合っている、という考え方には、本当に共感しました。
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三木章義 (著)
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