目標達成のために、自分のリソースをポートフォリオで管理する - システマティック・ライフデザイン(9)

計画や実行で考慮すべき視点として、システム思考を紹介しました。

物事は全て関連しており、その影響による流れをループ図で把握するという考え方です。

今回は、もう１つの有効な視点として、ポートフォリオマネジメントを紹介します。

目標を達成できずに計画倒れに終わる理由の１つに、実行不可能なムリな計画を立ててしまった事が挙げられます。もしかしたら、自分のリソースを無視してアクションを詰め込み過ぎてしまった、欲張った計画になっていたのかもしれません。

ポートフォリオマネジメントは、リソースを正確に把握したうえで、何に注力して、何はほどほどにしておく、あるいはやらないか、「取捨選択」を行うマネジメント手法です。

システマティック・ライフデザインでは、以下の３つを自分のリソースと考えます。

• 時間
• お金
• 交友関係

 同じようにして、お金と交友関係のポートフォリオも作成します。

この例では、最も基本的な４事象タイプにしました。あまり多いと管理も難しいので、お金、時間、交友関係の3つの項目ごとに重視する4項目を挙げて、ポートフォリオを作ってみてください。もちろん、4事象が必須ではありません。増やしたい人は増やしても全然OKです。

お金に関しては、「大事なのでもっと深く考えたい」という方は、スプレッドシートのアプリ等を使ってライフプラン表を作ってみてください。

ポートフォリオを計画してみて、計画に無理がありそうだと感じるなら、計画を見直してください。

今日は、自分のリソースをマネジメントするポートフォリオの視点を紹介しました。

日本人的には、「1つにかける」という究極の取捨選択が好まれ、ポートフォリオはあまり良い印象が無いように思えます。「１つにかけて、失敗したら潔く死ぬのが美学」のような強い思い込みを感じます。

けれども、他人の人生ならともかく、この不確実性の時代に、大切な自分の人生で失敗しないと確信して掛けられるものなど、そうそうありません。

これからは、ますますポートフォリオの考え方が当たり前になるような時代へと、移っていくように思います。

『7つのステップ』の解説

ステップ1:自分らしく生きるために知っておきたい「満足度」 - システマティック・ライフデザイン(4)

ステップ2:なりたい自分を目指す人の「目標設定」のコツ！ - システマティック・ライフデザイン(5)

ステップ3:人生に満足できる人と出来ない人の決定的な差とは？ - システマティック・ライフデザイン(6)

ステップ4:ビジネスメソッドが教えてくれる「行動しやすい計画作成のコツ」 - システマティック・ライフデザイン(8)

ステップ5:"何もかも三日坊主"が治る実行ステップ - システマティック・ライフデザイン(10)

ステップ6:ちゃんとレビューできてる？計画どおり実行したのに大きな失敗をしないためにやるべきこと - システマティック・ライフデザイン(11)

ステップ7:ここまで来た自分を褒めよう！そして次のステージに向けてやるべき●●とは？ - システマティック・ライフデザイン(12)

ライフデザインとは、自分の人生を自らがデザイン(設計）して、「より良く生きたい」という想いを実現する事です。

全ての人がライフデザインをする時代が来るよう、新しいライフデザインのやり方を提供しています。