人間の意思決定を妨げる、サンクコストの罠には注意を!
人生設計,人生デザイン,ライフプラニング,ライフプラン
成功者のアドバイスは色々、当然正反対の意見も
売上が蛇のように地を這っている会社を経営していると、少しでも成功した人にあやかろうという気持ちになってきます。
ネットや本でその発言を読むと、本当に色々です。
上手くいかなければ早く決断して止めることを勧める人もいれば、少しぐらい結果が出ないからと言って諦めず、粘り強く続けることを推奨する人もいます。
両方の意見に「もっとも」と思いながらも、なぜか「粘り強く」の方にすがりたくなる気持ちが強いのが自分でも分かります。
そう思うのは、これまでの努力をムダにしたくないと考える、サンクコストの罠かもしれません。
サンクコストは、大きくなると誰も逆らえない
システマティック・ライフデザインでは、リーンスタートアップの有名なアプローチである
Build - Measure - Learnのサイクルを取り入れています。
関連記事:ちゃんとレビューできてる?計画どおり実行したのに大きな失敗をしないためにやるべきこと - システマティック・ライフデザイン(11)
サイクルのなかのLearnはステップ6のレビューです。レビューをしてうまくいっていないと判断する場合は、Pivot(方向転換)を検討します。
この意思決定に弊害となるのがサンクコストです。
Life Optimizerの記事「Avoid the Sunk Cost Trap to Make Good Decisions」ではサンクコストを、一見合理的に見えても実際は非合理的と説明しています。
サンクコストの罠は、期待に合わない活動を人は不合理に追いかける傾向がある事を示します。これは、すでに投入した金か時間、あるいはその両方の為です。
一旦何かにリソースを投入すると、それがリソースの最適な使用ではなくなったとしても、より多くの投資をする傾向があります。 どうしてそうするか? 一般的な理由は、過去の投資を「無駄に」しないことです。 過去にリソースを投入したので、そこから何かを引き出すことを望みます。
一見合理的に見えても実際は非合理的です。理由は、それらのリソースは過去のものだからです。サンクコストと呼ばれる理由です。それらをベースに意思決定するより、前進するために今のリソースの最善の使い方に注力すべきです。
記事の抄訳です
と、言うは易しです。実際は、それまでかけた金と時間を全否定するわけですから、サンクコストが判断を乱す事は避けられません。大きくなればなおさらです。対策は、サイクルを出来る限り早く回し、サンクコストが大きくならないうちに意思決定をするよう心掛けることですね。
悩むなら、思い切ってPivot(方向転換)してみたら
今日は、レビュー時に考慮すべきサンクコストの罠を説明しました。
後悔先に立たずの諺のように、後から振り返ると、もっと早く方向転換しておけば、と後悔する事が、人生には山ほどあります。
人生相談などのアドバイスでは、「やらずに後悔するより、やって後悔する方が良い」と積極性を押す回答が結構あります。先の事は誰にもわかりません。悩むなら思い切ってPivot(方向展開)してみましょう!
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意思決定に興味があるなら、これもおススメ!
【誰もがライフデザインを!】
ライフデザインとは、自分の人生を自らがデザイン(設計)して、「より良く生きたい」という想いを実現する事です。
全ての人がライフデザインをする時代が来るよう、新しいライフデザインのやり方を提供しています。
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スタンフォード式 人生デザイン講座
ビル バーネット (著), デイヴ エヴァンス (著)
「デザイン思考」を人生設計に応用した、スタンフォード大学の人気講座の内容です。西海岸の文化なのか、軽やかでスタイリッシュな内容です。
キャリア開発と統合的ライフ・プランニング―不確実な今を生きる6つの重要課題
サニー・S. ハンセン (著)
1つの固定的な視点や考え方で人生を考えずに、人生はキルティングのように色々な要素が重なり合っている、という考え方には、本当に共感しました。
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