マインドフルネスで脳の活動部位を変えることが、エンライトメントに関係あるのでしょうか?
エンライトメントでは、前頭葉と頭頂葉の活動が急に落下
前回は、エンライトメントにおける脳の変化を紹介しました。エンライトメントでは、前頭葉と頭頂葉の活動が急に落下するという特徴が見られます。
ここで、大脳の機能について簡単に説明しておきます。一般的には、4つの領域に分けられます。
大脳の表面は大脳皮質に覆われており、外側溝、中心溝、頭頂後頭溝という深い溝によって、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉の4つの領域に分けられている。
- 前頭葉
- 皮質容量の3割を占める最も大きい部位。話す・書くなどの言語活動や、さまざまな運動、精神活動に関わる領域を含む。
- 頭頂葉
- 身体各部からのさまざまな感覚情報を統合する領域を含む。視覚的な空間処理に関わるともいわれる。
- 後頭葉
- 頭蓋内の後方に位置し、4つの大脳葉のうち最も小さい。視覚や色彩の認識、処理に関わる領域を含む。
- 側頭葉
- 聴覚、嗅覚などの感覚に関わる部位。音声処理や文字の意味など、言語の理解に密接にかかわる領域を含む。
岩田誠監修「史上最強カラー図解 プロが教える脳のすべてがわかる本」より抜粋
なぜ、瞑想に代表されるマインドフルネスが脳に影響を与えるのでしょうか。今回は、もう少し脳の機能に着目して、その理由を探ります。
「観察」は、悩みとは違う脳の部位が活性化
前回から紹介しているエンライトメントと脳の関係を研究した本「How Enlightenment Changes Your Brain: The New Science of Transformation 」では、マインドフルネスが脳に与える影響の理由がこう述べられています。
自分の心に浮かぶものを観る事によって、自分自身を観察する事を発達させます。自分自身を観る自分自身を識るようになる時、突然、毎日を埋め尽くす日々の不安や欲求不満が起こらない事が分かります。
(中略)
「観察者」は脳の異なる部分で起こるユニークな神経学の認識の型です。右の前頭葉から起こるくよくよする考えと結びつかず、左の前頭葉から起こる楽観的な考えの一部でもありません。言い換えると、日常の習慣にマインドフルネスを加えれば加えるほど、より多くの感情の問題をより処理しやすくなります。
「How Enlightenment Changes Your Brain」の抄訳です
「自分自身を観る自分自身を識る観察者」という概念は、鏡の中の鏡のようで複雑です。脳の部位と絡めた理由の説明なのに、「観察」が脳のどの部分で行われるのか、肝心の所が良く分かりませんでした。 前頭葉と頭頂葉は活動が低下するとあるので、それ以外の後頭葉か側頭葉に関係するのかが知りたいところです。
それにしても、くよくよ悩むのが右の前頭葉で、瞑想すると前頭葉の活動が低下するから悩みが減る、というのは何ともあっけらかんとした理由ですね。
自分自身の心の観察者になった時、エンライトメントが起こる?
今日は、マインドフルネスが脳に変化に与える理由を紹介しました。
マインドフルネスが平穏な心につながる理由の、現在の脳科学での説がぼんやりと理解できました。ただ、それがエンライトメントなのでしょうか。脳がそういう状態になった時、何か気付き(ユーレカ!)がもたらされるのでしょうか?
やっぱり、直接体験して確認したい!と思いますね。
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