エンライトメントへの8つの実践。そのベースを説明します
8つの実践は、3つに分類される
前回、ブッダの最古の教えから、8つの実践すべき事を紹介しました。
それらは、3つに分類されます。
今回は、3つのうち、ベースとなる倫理的行為を説明します。
【8つの実践と倫理的行為の位置づけ】
道徳的な正しさは、個人や社会の幸せと調和につながる
仏教は、善い・悪い、きれい・汚いといった概念を否定するのがその主張だと思っていました。しかし、8つの実践のベースとなる倫理的行為はその名の通り、倫理的に良い事をする事です。つまり、ここでの「正しい」は世間一般で言われる常識的な正しい事を表します。
正しい話し方
ウソをつかない、陰口、中傷、悪口を言わない、意味があり有用なことを話す。親しみやすく親切で、喜ばしく親切に話す。正しいタイミングと場所で話す。何も有益なことが離せないなら、賢く沈黙を保つ
正しい行動
モラルのある、尊敬できる平和な行為。生き物を殺したり、盗み、不誠実な行為、不倫をやらず、一方、ただし方法で他の人の平和的で高貴な生活を手助けする
正しい暮らし、生業
他人に害を及ぼす武器や殺人兵器を作ったり取り扱ったりしない、害のある飲み物、毒、動物を殺す、ズルをしたりしない。人から尊敬され、非難されず、他人を傷つけることが無い職業
引用は全てWalpola Rahula 『What the Buddha Taught』の抄訳です
特に変わった考え方も無い、説明するまでもないごく普通の内容です。この倫理的行為は「個人と社会の幸せで調和にみちた生活を促進する」ことにつながります。
ただし実際には、そう単純でもない気がします。例えば職業で、武器商人などは明らかにブッダの教えに反します。しかし、プラスティックの製造を職業とする事はどうでしょうか? 人々の生活を便利にする一方で、マイクロプラスチックのような環境破壊を引き起こしています。製薬は病気の人を救う一方で、動物実験をブッダはどう思うでしょうか?
常に、自分の言動や仕事の内容を見つめ直して、8つの実践に合うように改善していくことが必要と感じました。
8つの実践は、人類共通の真実
今日は、ブッダの最古の教えである8つの実践から、最もベースとなる倫理的行為を説明しました。
「正しい暮らし、生業」が入っているという事は、特に対象を出家に限っているわけでは無く、広く人類共通の真実であると理解しました。嬉しいですね。
次回は、2つ目のカテゴリーである心の訓練を説明します。
シリーズ: 4つの高貴な真実: ブッダが見つけた幸せになる方法とは?
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