良い状態って？ウェルビーイングをリバースエンジニアリングで考えてみる！

スルメを研究しても、イカの生態までは当然分かりません。しかし、その生きている姿はある程度スルメからイメージできます。

ネットや本で散在するウェルビーイングに関する断片的な細かい知識から、ウェルビーイングの全体像を推測することが出来ると思います。

ハピネスはその人が幸福を感じているかという主観的なものです。実は、ウェルビーイングの「良い状態にある」という定義も、ウェルビーイングのアセスメント表などを見るとかなりあいまいに思えます。

ウェルビーイングの研究者は、具体的にどういう状態がウェルビーイングだと考えているのでしょうか。

リバースエンジニアリングという手法があります。例えばソフトウェアでは、実行可能形式のプログラムを解析してソースまで遡ったりする手法です。

ウェルビーイングのアセスメント表は、ウェルビーイングをイメージして作成しているはずです。それをリバースエンジニアリングすると、ウェルビーイングのイメージが出てくるかも、少なくとも何かヒントが得られるかも、と考えました。

早速、いくつか試しにやってみたいと思います。まずは、以前紹介した「日本語版エウダイモニック・ウェルビーイング尺度の作成」です。14の項目をグルーピングしてみました。

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【1.人生の意味・目標】

• 人生の目標を見つけている
• 人生の中で何をすべきなのか、分かっている

【2.人生に対する姿勢・戦略】

• 自分の一番の強みはなんであるかを知っているし、可能な限りそれを伸ばそうと努力している
• 活動は自身を表現するものだと考えている
• 自分のしていることが、追求する価値のある目的に沿っているものであるのか、それを知ることが重要だと考えている
• 自分が取り組んでいる活動によって充実感を得ることを大切と考えている

【3.活動】

• 人生に意味をもたらすしっかりとした信念を軸に、活動を展開している
• 自分にとってしっくりくるため、たいてい自分がなにをすべきかわかっている
• 毎日行っている活動の多くに没頭している
• 自分のしていることを本当に楽しんでいる
• 多大な努力を投資する価値のあることをしているとき、最高の気分になる
• 自分の一番の強みを活かせる活動に取り組んでいるとき、自分が確かに生きているという気持ちになる

おおよそ3つのグループに分けられ、各グループにラベルを付けてます。グループ1は人生の意味・目標に関する項目です。グループ2はStrategy（戦略）でした。日本語的に戦略がしっくりこない人には生きる姿勢だとどうでしょうか。グループ3は活動に関する項目です。

結局、リバースエンジニアリングで現われたウェルビーイングの実現イメージは、「人生の目標を持っており、目標から活動まで展開できている人」でした。かなり目的志向が強い人間です。

今日は、ウェルビーイングのアセスメント表をリバースエンジニアリングして、ウェルビーイングの具体的なイメージを起こしてみました。

アセスメントから現れた目的志向のイメージは、それほど意外性はありません。大昔から人間は「生きる意味」を探してきました。それが多くの芸術や哲学、文学を生み出したと言えます。

次回は各グループのキーワードをもう少し掘り下げていきたいと思います。

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人生の意味、目標を見つける

IKIGAIハック

自分の人生をデザインして目標を達成する

システマティック・ライフデザイン

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