古典の中から、ストア派が考えた幸せになる方法を紹介します
ストイックという言葉から、何を連想しますか?
「古典を読む事は、豊かな人生につながる」とよく言われます。 わざわざそういう意見があるという事は、多くの人は古典を読まないという事実が前提です。そのため、多くの人は内容を知らず、誤解されてその名前から受けるイメージが独り歩きしているモノが沢山あります。
これから紹介するストア派もその1つです。ストイックという言葉は、「欲望を抑えるため、欲しいものを一切我慢する」みたいなイメージがあります。でも本当にそうなのでしょうか?
唯一自分がコントロールできる、自分の内面にフォーカス
気分が良いことが幸せにつながるのは間違いありません。しかし、五感に気持ち良いことだけを究極的に追求しても、必ずしも気分が良い事、そして幸せにはつながりません。
例えば、ケーキ好きの人が美味しいケーキを食べると味覚が刺激され幸せを感じます。ですが、すぐに1個では物足りなくなり、もっと食べたくなります。しかし、そんなに数多くケーキが食べられるものでもありません。味に飽きて前ほどおいしいと感じなくなったり、食べ過ぎて胃腸を壊したりして後悔します。
それでも味覚の刺激が忘れられません。より大きな刺激を求め、もっともっとおいしいケーキがないかと探し求めるようになります。終わりは無くそれは決して見つかりません。
ストア派は、それと正反対のアプローチで常に気分が良い状態を実現しようとしました。それには3つの訓練が求められます。
- 認識の訓練: 周りの世界をどのように見て捉えるか?
- 行動の訓練: 意思決定と行動。それはどんな結果のため?
- 意志の訓練:自分ではコントールできない物事をどのように扱うか?明確で信頼できる判断を得る
ストア派の概念。コントロールできるのは自分の心だけと定義し、それだけにフォーカスします。残りは、迷ったり悩んだりせずそのまま受け入れます。
キーは、自分ではコントロールできないことはそのまま受け入れて、コントールできる自分の内面をよくすることにフォーカスすることです。ストア派は、自分の肉体ですらコントロールできないと考えます。ひたすら内面の強化に専念します。
例えば、「今日は北風が強くて寒い」と文句を言っても気候はどうする事も出来ません。「知り合いに根拠のない批判をされた」と怒っても、他人の心はコントロールできません。
そして、朝に準備して夜に内省するという行動を習慣化させます。そうすれば、常に気分が良い生活を手に入れることができます。
ブッダは細かく分析、ストア派は実用を重視
今日は、ストア派の原則である3つの訓練を簡単に紹介しました。
ブッダの考えに似ている印象を受けます。ブッダもストア派と同じく心の平穏を求めその方法を探しました。ブッダはインド人らしく細かく分析し、ストア派は古代ローマ人っぽく実用を重視しています。民族性がでますね。両方ともここ最近ますます注目を浴びています、時代の傾向でしょうか?
次回からは、3つの訓練についてより詳しく説明します。
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