めったにない至福の瞬間やソウルメイトとの出会い、奇跡のように感じられる事が人生を幸せな方向へと導く

メーガン・C・ヘイズの『幸せに気付く世界のことば』では、幸せに関連する言葉を5つに分類しています。

前回は、「人格と心」をテーマに紹介しました。

今回はその4番目、「喜びとスピリチュアリティ」に関連する世界の言葉を取り上げて紹介します。

静かな日常が幸せであることは疑いようも有りません。しかし、至福あるいはスピリチュアルな瞬間が、真に幸せな生活には必要です。もしめったに出来ない貴重な体験をしたら、人生は幸せな方向へと転換されるでしょう。

ΚΕΦΙ（KEFI ケフィ）はギリシャ語で、「上機嫌、悦楽、陶酔、生を愛でる気持ち」という意味です。喜びには愉快な反応が伴い、喜びの瞬間は、踊りや歌や笑い声となって現われ、喜びのあまり飛び跳ねることがあります。ケフィはこのような喜びを自由奔放に心から味わうことを意味します。

ケフィの経験は集団的要素が強いのが、伝統的なフォークダンスを見ると視覚的に良く分かります。互いに絡めた腕とつないだ手で踊り手たちが一つになる、まとまりのある愉快で活気に満ちた動作にはケフィが溢れています。しかし、このように悩みを忘れて狂喜する経験は、長くは続きません。もっとも、長くは味わえないからこそ、特別に感じるのかもしれません。

西洋の言葉を紹介したので、次は東洋の言葉を紹介します。

DUYÊN PHẬN（ ドゥイエン・ファン）はベトナム語で、意味は「愛の運命」です。ベトナムでは「ソウルメイト（運命の相手）」との関係は極めて真剣に受け止められています。ドゥイエン・ファンは大切な相手に出会ったときに運命的な結びつきを感じることを意味し、相手は恋人のこともあれば友人のこともあります。

出会えたことが奇跡のように感じられるほど自分とよく似ていて世界観も一致する相手を指します。たいていの人にとって、人生の道のり全体が数少ない特別な人との出会いにより支えられているという事実があります。

メーガン・C・ヘイズの『幸せに気付く世界のことば』から引用

今日は、世界中の幸せに関する考え方から「喜びとスピリチュアリティ」をテーマに、ギリシャ語のケフィとベトナム語のドゥイエン・ファンを取り上げて紹介しました。

ハレとケで言えば、めったにない珍しいモノを手に入れたといった感覚もハレです。何が違うかというと、今回説明した感覚は減ることも増えることもありません。常にフルに満たしてくれる喜びです。

次回は、幸せに関する言葉から5つの内の最後である「バランスと落ち着き」をテーマに紹介します。

幸せに関する世界の言葉に興味があれば、これもおススメ！

関連記事:世界中どこでも同じ！幸せには、旺盛な活動と穏やかな休息の微妙なバランスが必要

関連記事:世界の人たちの共通認識！良く生きることと優れた人格が幸せにつながる

関連記事:良い人間関係 世界に共通する考え方とその言葉

関連記事:あなたの家に関するイメージは？世界の人たちが持つ家に対する幸せなイメージ

関連記事:どこの国、民族でも 、「幸せ」という考え方はある？それは日本と同じ？

ウェルビーイングとは、「心と体に社会との絆、全てが良い状態」です。

みんなの生活がウェルビーイングになるよう、「まず自分から」始められる情報を提供しています。